「OC Scanner」による簡易チューニングを試す
強力な電源回路と高冷却クーラーを搭載する「GeForce RTX 2080 Ti LIGHTNING Z」。そのポテンシャルを引き出すために、今回は「Afterburner」に搭載されている簡易チューニング機能「OC Scanner」を試してみることにした。「OC Scanner」は、NVIDIA GeForce RTX 20シリーズの新機能「NVIDIA Scanner」をベースにしたユーティリティで、コアクロックを自動スキャンして最適なチューニングを施してくれるというもの。オーバークロックゆえに、あくまでも自己責任で行う必要はあるが、初心者でも手軽に試すことができる。
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今回は「Afterburner」の設定で「電圧制御のロック」を解除し、「Core Voltage」「Power Limit」「Temp.Limit」のスライダーを最大に設定した状態で「OC Scanner」を実行した
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「MSI Overclocking Scanner」を立ち上げて、「Scan」を実行すると「Voltage/Frequency curve」が更新される。その後「Test」で動作を確認するだけでチューニングが完了する
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「OC Scanner」を実行すると「Voltage/Frequency curve editor」に、出荷時と自動オーバークロック時のクロックカーブが表示される
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コアブーストクロックは1,770MHzから1,838MHzへ向上
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標準時の実ブーストクロックは最高1,980MHz、平均は1,935MHz前後
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「OC Scanner」時の実ブーストクロックは最高2,085MHz、平均は2,025MHz前後
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今回は「Core Voltage」を100%、「Power Limit」を108%、「Temp.Limit」を88℃にした状態で「OC Scanner」を実行しているが、ブーストクロックは1,770MHzから1,838MHzに、実ブーストクロックの最高値は1,980MHzから2,085MHzへと105MHzも上昇した。なお以降のテストは出荷時設定に加え、「OC Scanner」でオーバークロックした状態でも計測を行い、その効果を確認することにした。