エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.717
2019.02.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて、実際のゲーミングシーンを前提としたテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークソフトのスコアを確認していこう。描画品質はもちろん“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンに設定した。
1,920×1,080ドットでは、“非常に快適”の判定となる7,000ポイントの約3倍、3,840×2,160ドットでも約1.7倍にあたる12,000ポイントを獲得した。フレームレートもそれぞれ約145fpsと約80fpsで、超高解像度ディスプレイでも最高画質による美しい映像でゲームを楽しむことができる。なお1,920×1,080ドットではCPUがボトルネックになるためか、「OC Scanner」の効果はほとんどなかった。ただし4K解像度ではスコアは約4%、フレームレートは約3fps上昇し、確実に上積みはある。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のベンチマークソフトをチェックしていこう。解像度はこちらも1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類を選択。なお3,840×2,160ドットでは、GeForce RTX 20シリーズの新機能である深層学習機能を使用したアンチエイリアス「DLSS(Deep Learning Super-Sampling)」を有効にした状態でも計測を実施した。
重量級のゲームとして知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」だが、1,920×1,080ドットでは最高判定の“非常に快適”、3,840×2,160ドットでも上から3番目の“快適”判定で、最高画質でゲームを楽しむことができる。さらに「DLSS」を有効化するとスコアは約5割も向上、判定も1ランク上の“とても快適”に引き上げられた。ちなみに「OC Scanner」による効果は、いずれも約5%で、ほぼクロックに準じた結果だった。
ゲーム系ベンチマークテストのラストは、GeForce RTX 20シリーズの目玉機能でもあるリアルタイムレイトレーシング「DXR(DirectX Raytracing)」に対応する「Battlefield」シリーズ最新作「Battlefield V」だ。描画品質は“最高”、解像度はこれまでと同じ1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンに設定。シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「最後の虎」をプレイし、GPUOpen「OCAT」を使い平均フレームレートを測定した。
まず「DXR」をオフにした状態のスコアを確認すると、いずれもマルチプレイの目安となる60fpsは楽にクリアしており、最新ゲームでも全く動作に不安はない。一方「DXR」を有効にすると、約4割もスコアが低下し、リアルタイムレイトレーシングの負荷が非常に高いことがわかる。それでも1,920×1,080ドットでは、90fps以上でマルチプレイでも問題なし。3,840×2,160ドットでも40fpsは超えており、シングルプレイなら十分楽しむことができる。なお「OC Scanner」の効果はこれまでと同じ約5%だった。