エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.718
2019.02.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは、いよいよ「G-Master Hydro Z390 II」の気になる内部構造に迫っていく。魅惑のデュアル水冷マシンは、どのような構成でどのように組み込まれているのか。サイドパネルの向こうをくまなく観察しよう。なお、編集部に届けられた評価機は、基本構成から一部パーツが変更されたカスタマイズ仕様になっている。
強化ガラスパネルから覗き見える、デュアル水冷を備えた「G-Master Hydro Z390 II」の内部構造。その構成パーツを個別にチェックしていく。 |
スペック表を見ながら、事情通な人なら、おや?と気が付いたかもしれない。従来の「G-Master Hydro」シリーズとは、CPUクーラーが変わっている。「G-Master Hydro Z390 II」が搭載するクーラーは、Asetek第6世代のIntel向けオールインワン水冷クーラー「650LS RGB」だ。
CPU用の水冷ユニットには、Asetek製の新型オールインワン水冷が組み込まれている |
最新のIntel Core 9000シリーズ向けに最適化されており、冷却性能が向上。さらに最大の変更点である、ヘッド部分に内蔵されたRGBイルミネーションは分かりやすい。最新CPUに合わせて性能を引き上げつつ、魅せる要素も追加されたというワケだ。
そして120mmサイズのラジエターを冷却するファンには、静音仕様の120mmファンENERMAX「UCTB12P」を採用。カスタマイズにより、自作派にファンが多いNoctua製に変更することもできる。
発熱の大きいCore i9をはじめ、Intel Core 9000シリーズ向けに最適化。ヘッドには新たにRGB LEDも内蔵された |
ラジエター冷却用のファンは、頑丈なツイスターベアリングや大風量のバットウィングブレイドを採用するENERMAX「UCTB12P」。その隣には、排気用のケースファンが並んで搭載されている |
なお評価機のCPUは、標準構成のCore i5-9600KからCore i9-9900K(8コア/16スレッド/3.6GHz/TB時5.0GHz/スマートキャッシュ16MB/TDP95W)に変更されていた。8コア16スレッドの魅力的なパワーをもつ、Intel環境では現行最強のCPUだ。ゲーミングマシンとしてCPUをボトルネックにしないためにも、Core i9ならずとも“ゲーミングCPU”ことCore i7-9700Kあたりをチョイスしておきたい。