エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.721
2019.02.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
外装パッケージから本体を取り出し、「MPG GUNGNIR 100」の外観デザインからチェックをスタートする。ちなみにパッケージの外形寸法は実測で幅約310mm、奥行き約610mm、高さ約580mm。本体重量だけでも9.3kgあるだけに、店頭からの持ち帰り希望なら、カートの用意が必須だろう。
ちなみに外装パッケージはいわゆる”茶箱”ではなく、カラー印刷が施されている。MSIの製品に対する意気込みが伝わってくる |
フロントパネル外装の素材はABS樹脂製。スチールや強化ガラスでは再現しにくい、立体的デザインを取り入れ、中央の縦ラインが前方へ張り出す”三角形”がベースになっている。その頂天にはMSIロゴをあしらい、下部と共に発光するギミックも取り入れた。ありがちなイルミネーションによる過度な演出を抑え、おちついた雰囲気を醸し出す。「MPG GUNGNIR 100」のフロントパネルは、しっかりとデザインされている。
素材は立体成形に向くABS樹脂製。シャーシには4本のピンで固定され、下部を握って引き剥がすように取り外しができる |
上下発光の仕掛けは内蔵LEDストリップ。それぞれがシャーシ側に固定し、配線もきれいに処理されていた |
しっかりとデザインされたフロントパネル。そのトップとボトムにはユニークな仕掛けが用意されていた。LEDストリップにより発光する上下のパーツは、それぞれ3Dプリントでカスタマイズが可能。例えばトップをゲームチームのオリジナルロゴに変更したり、ボトム部に文字をプリントして設置面に映し出す事もできる。
製品サイトでは3Dプリンティングデータ(.stp)が公開。ダウンロードして自由に活用できる |
3Dプリントカスタマイズを見越し、上下それぞれシャーシにネジ留めされた独立パーツが使われていた |
スイッチおよびアクセスポート類は、フロントトップ部にレイアウトされている。左端の正方形はPowerスイッチで、右端の小さな正方形はReset/LEDスイッチだ。中央は左にマイク、右にヘッドホンの各端子で、その左右には各1ポートずつUSB3.0端子が用意される。Type-Cポートは無く、比較的オーソドックスな装備に留められている。
Powerスイッチ外周にはブルーLEDを内蔵。右端のReset/LEDスイッチは3秒間押し続けると、Mystic Light Syncによりマザーボードとライティング効果が制御できるようになる |
トップパネルはブラックに塗装されたABS樹脂製。一見密閉状態に見えるが、実際には左右両サイドと背面側にスリットを設け、通気性が確保されている。
なおシャーシには左右各3本のピンにより固定。ツールフリーで着脱ができるように設計されている。フロントトップのアクセスポートのケーブルは全てシャーシ側で完結しているため、引き剥がし時に断線するといったトラブルの心配が無い。ちょっとした事であるものの、ユーザーの負担を軽減する設計は製品を評価する上での加点ポイントになる。
フラットな天板を含めトップパネルは全てABS樹脂製。マットな表面は落ちついた印象を与えるものの、静電気によるホコリの付着がやや気になる |
シャーシ側にはいわゆる”引き剥がし式”のピン固定。ピン自体はそれほどきつくは無いが、適当な隙間が無いため自動車のドア内張りを剥がす際に使用するヘラを利用した |