エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.722
2019.03.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからはいよいよグラフィックスカードを分解して内部構造をチェックする。まずは高い冷却性能と静音性を併せ持つ、MSI自慢のVGAクーラー「TRI-FROZR」からだ |
続いて、高い冷却性能と静音性を兼ね備えたオリジナルクーラー「TRI-FROZR」をチェックしていこう。100mm×2、90mm×1の計3基のファンは、いずれもエアフローを加速する「分散型ファンブレード」と、空気を拡散する「従来型ファンブレード」を組み合わせた「TORXファン3.0」を採用。軸受は、摩耗に強く、スムーズに回転する「ダブルボールベアリング」で、GPUの温度が60℃未満になるとファンの回転を停止するセミファンレス機能「Zero Frozr」に対応する。
100mm口径のドラム部分にはゲーミングドラゴンロゴのシールが、90mm口径にはMSIロゴのシールがそれぞれ貼り付けられている |
3基のファンは、いずれも機能の異なる2種類のブレードを組み合わせた「TORXファン3.0」を採用 |
またほぼ2スロットを専有する大型のヒートシンクには、ニッケルメッキを施した銅製ベースプレートを実装。GPUから発生した熱を、その下にあるφ8mm×1本とφ6mm×6本の計7本のヒートパイプに素早く移動し、効率よくヒートシンク全体に拡散することで、GeForce RTX 2080 Tiのオーバークロックにも対応する高い冷却性能を実現しているワケだ。
ヒートシンクは主にGPUコアの冷却を行う部分(右)と、電源回路の冷却を行う部分(左)の2ブロック構成 |
GPUコア接触部分には、ニッケルメッキを施した大型の銅製ベースプレートを実装 |
計7本のヒートパイプを、すべて銅製ベースプレートに集めた「密集型ヒートパイプ」デザインを採用 | カード前方のヒートシンクには、電源回路の冷却を行うためメタルプレートを搭載する |
「GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO」では、サーマルグリスにもこだわり、熱伝導効率が高く、耐久性に優れる「Premium thermal compound X」を採用する |