エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.727
2019.03.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
グラフィックスカードの有効スペースは、最大で公称449mm。これだけスペースが確保されていれば、モデルを選ばず搭載ができる。ただし隣接するストレージ搭載スペースにHDDケージを装着した場合は、公称287mmになる点は覚えておこう。とは言え付属のHDDケージは3台分なので、万一グラフィックスカードがはみ出しても避けてしまえばいい。
検証に用意したのは、長さ298mmの2スロット占有グラフィックスカード。これを通常の水平設置にしたところ、グラフィックスカードの末端からフロントパネルまでの距離は実測で約135mmだった。やや数値は合わないものの、もちろん問題にはならない。
搭載テストに用意したのはSeasonic「SSR-750PX」(80PLUS PLATINUM)。外形寸法W150xD140xH86mmのフルモジュラータイプだ。搭載手順は至ってシンプル。リア下部に装着済みの電源ユニットマウント用の枠を外し、ここに電源ユニットをネジ留め。元の位置に戻せばいい。なお電源ユニットの搭載スペースは公称288mmまで。十分に確保できている。
電源ユニットにネジ留めするメタル製の枠。電源ユニットとの接触面にはクッションが装着済みで、金属同士がこすれて傷が付く事がない。些細な事だが設計者の配慮が窺える部分だ |
背面から挿入するタイプは、モジュラータイプの電源ユニットには有利。ケーブルを増設する場合、リア方向にボディをスライドさせるだけで容易にコネクタの抜き挿しができる |
ストレージも全ての収納箇所で搭載テストを試みた。組み込み手順としてはやや前後するものの、ポイント別に解説しよう。
マザーボードトレイ背面、CPUクーラーカットアウトに被さるように設置されているブラケットには、2.5インチSSDが2台まで、その下のブラケットには1台が搭載できる。いずれもハンドスクリュー1本でマザーボードトレイに固定されており、2.5インチSSDを搭載するには一旦取り外す必要がある。なお固定方法は共通で、底面4箇所をネジ留めすればいい。
2.5インチSSDをを並べて2台マウントできるCPUクーラーカットアウト部のブラケット | 右下の空きエリアを利用する、1台分のブラケット。付属のM3ネジで固定する |
マザーボードの真裏に3台の2.5インチSSDを固定。ケーブルマネジメントを考慮し、コネクタは下向きに設置するといいだろう |
次にボトムカバー(シュラウド)内部に収納するケージタイプのシャドウベイユニットに、3.5インチHDDを搭載してみる。収納力は最大2台で、搭載方法は側面から各2本のネジで固定。それぞれのネジ穴部には「HDDゴム製デカップリング」が予め装着されており、HDDケージ内にフロート状態で搭載ができるようになっている。
3.5インチHDDは両側面の「HDDゴム製デカップリング」に専用HDDネジで固定。2.5インチSSDは底面ネジ留めでマウントを行う |
シャドウベイユニットを元の位置に戻してケーブルを接続。SATAデータケーブルは念のため下向きのL字型コネクタタイプを使用したが、張り出しが最小限のストレートタイプでも収める事ができる |
最後に付属のHDDケージ3個を使い、フロントパネル裏手のエリアにストレージを固定してみよう。ケーブルマネジメントを考慮し、コネクタはマザーボードトレイ側に固定。5箇所ある搭載可能箇所から任意の場所を選択した。
コネクタを右サイド側に固定すれば、マザーボードトレイとほぼツライチ状態になった |
搭載テストでは2.5インチSSDを1台、3.5インチHDDを2台搭載。設置は下から3段を利用した。なお長モノグラフィックスカードを装着する場合は、下から2段目を空ければいい |