エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.732
2019.04.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
さらに順番が滅茶苦茶だが、グラフィックスカードを搭載したところで、水冷クーラーを搭載してみよう。搭載テストにはThermaltake「Floe Riing RGB 240 TT Premium Edition」(型番:CL-W157-PL12SW-A)を使用。ラジエターは120mmファン2基を搭載する240mmサイズだ。
なお「DA2」には280mmサイズまでのラジエターが搭載できる。容量17.5リットルのコンパクトなPCケースに、ロングタイプのラジエターがマウントできる設計は、「DA2」最大のアピールポイントである事は間違い無い。
CPUクーラーの有効スペースは高さ145mmまで。それを全くモノともしないのが水冷ヘッドだ。高性能化により、簡易水冷のポンプ一体型でもコンパクトに設計されている。CPUソケット周りのクリアランスも良好で、ケーブルの抜き挿しもしやすい |
左側面に装備される2本の「Vertical Bracket」を使い、240mmサイズラジエターを固定。「Vertical Bracket」自体が左右に移動でき、ラジエター固定部もスリットタイプで上下に調整が可能。構成パーツとの兼ね合いで位置決めができる |
SFX規格電源ユニットを搭載すると、左サイドパネルまで82mmの空きスペースができる計算。このエリアにラジエターと冷却ファン、さらにチューブが収める必要がある |
とかくSFF(スモール・フォーム・ファクタ)の拡張性について、過大に期待する人は少数だろう。しかし他のプロダクトとは一線を画す「DA2」は、インナーフレームのレールとブラケットにより、自在にスタイルを変え、柔軟なレイアウトを可能にする。
STREACOM曰く「世界最小のゲームケース」とのアプローチも謳われているようだが、高負荷状態が続くアグレッシブなPCより、質の高い筐体でカジュアルな普段使いが似合うだろう。
ここまでを書き終え、最後に手元資料を読み直すと、どうやら解説が漏れている箇所があるようだ。ここは敢えて追記せず、実機をもって新たに発見して欲しい。「DA2」には紹介しきれないほどの魅力が詰め込まれている。
協力:STREACOM