エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.733
2019.04.16 更新
文:pepe
製品概要を確認したところで、まずはPCケース部分からじっくり確認していこう。本シリーズに採用されている筐体は、MetallicGearの外装アルミニウム製PCケース「NEO」だ。PCケースのエッジ部は角ばっているものが多い中、アルミニウム製の外装パネルで緩やかな曲線を描くことで高級感のある優雅なデザインが特徴。なお、対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITX、フレーム部分の主素材はスチールとなっている。
アルミニウム製の外装パネルを使ったスッキリとしたフロントパネル。緩やかな曲線と相まって高級感のあるデザインを醸し出す |
潔いほど何もないアルミニウム外装のフロントパネル。パネルの下部にひっそりと「MetallicGear」のロゴをあしらっている | 若干ではあるが3.5インチシャドウベイが左にオフセットしているのが分かる |
トップパネルは電源スイッチとフロントパネル下部に備えられたイルミネーション制御用のスイッチのみでとてもシンプル。向かって左側面にI/Oポートを備え、上から3.5mmヘッドホンジャック、3.5mmマイクイン、リセットスイッチ、USB3.0×2を搭載している。
ケーストップには電源スイッチとイルミネーション制御用のスイッチ | 左側面の上部にI/Oポートを備え、上から3.5mmヘッドホンジャック、3.5mmマイクイン、リセットスイッチ、USB3.0×2を搭載 |
フロントパネルは完全なソリッドタイプ。フロント寄りの両サイド部分には吸気スリットを備えることでケース内に外気を取り込む構造で、エアフローもしっかり確保できていることが分かる。両サイドパネルは4mm厚の強化ガラスを採用、四隅をハンドスクリューで固定するタイプで簡単に取り外しができメンテナンス性も良好。強化ガラスの下部分には「ひし形」のデザインが施されている。
両脇部分には吸気スリットを備えることでケース内に外気を取り込む | 4mm厚の強化ガラスパネルを採用、一部に「ひし形」のデザインが施されている |
続いて、ケース背面を確認すると、リアファンの取り付け位置が調整できるのがわかる。これにより、ラジエターの上下にリザーバータンクを備える水冷CPUクーラー「Dynatron L5 Liquid Cooler」が、トップパネルに干渉することなく搭載できるようになるわけだ。
全体的には一般的なレイアウトだが、リアファンの取り付け可能範囲に余裕があるため、ラジエターの前後にタンクを備える水冷式CPUクーラーを搭載することができる |
電源ユニット部分を確認するとインチネジによりブラケットに固定され、ブラケットはハンドスクリューによりPCケースと固定されている。つまりブラケット部分を取り外せば、電源ユニットをPCケース背面から引き抜くことができる。小型PCケースで一般的なこの構造を採用することで、通常のATXマザーボードに対応するミドルタワーPCケースながら、外形寸法W210×H450×D400mmのコンパクトな筐体を実現している。
電源ユニットをPCケース背面から引き抜くことができる構造により、ミドルタワーサイズながらコンパクトな筐体を実現 |
ボトム部分は電源ユニット搭載部分に合わせてフィルターが備えられている。フィルターには取っ手が設けられ、簡単に引き出し、メンテナンスができる配慮がされている。四隅はスポンジタイプのクッションを貼り合わせたケースの「足」があり、実測値で23mmほどPCケース本体部分をかさ上げしている。
電源ユニット搭載部分に合わせた、取り外し可能なフィルター | 四隅にはスポンジタイプのクッションを貼り合わせたケースの「足」があり、実測値で23mmほどかさ上げしている |