エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.734
2019.04.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「ERF650AWT」の内部はいったいどうなっているのか、いざ筐体を開けて確かめてみよう。ただし封印シールを破ってのアプローチのため、ユーザーが開けた場合は保証がなくなってしまう点にはご注意を |
さて、「ERF650AWT」の外観を眺めた後は、筐体を開封して内部構造のチェックに移ろう。電源ユニットの内部がゴチャゴチャしていたのは、今は昔。まったくのケーブルレスとはいかないものの、「ERF650AWT」の内部は非常に整った構造になっている。信頼性を左右するコンデンサは、一次側・二次側ともにすべて日本メーカー製を採用。安定性と変換効率に優れた「DC to DCコンバータ」も実装し、高効率かつ低発熱な回路を構成している。
また、OCP(過電流保護)、OVP(過電圧保護)、UVP(低電圧保護)、SCP(ショート回路保護)、OPP(過負荷保護)、OTP(過温度保護)といった各種保護回路も搭載。ハイレベルの安全性が確保されている。
構成部品が整然と実装されたユニット内部。高効率で発熱自体が低く抑えられているため、ヒートシンクの類いもそれほど大きくはない |
コンセントからAC電力を取り込む入力回路。ノイズの混入や突入電流を防ぐフィルターを備えている | 一次側の整流回路からアクティブPFC回路にかけてのエリア |
一次側の平滑回路に実装されていた、大容量のニチコン製105℃コンデンサ |
コンデンサ脇に実装されているサブトランス | 一次側の平滑回路からスイッチング回路にかけて。スイッチング回路のMOSFETは発熱が大きいため、ヒートシンクにしっかり貼り付けられている |
AC高周波を変圧して送り出す、中央のメイントランス |
メイントランス脇に実装されている、スタンバイ用のサブトランス | ACからDCに整流する、二次側の整流回路 |
耐熱性と高速応答が要求されるため、固体コンデンサも実装されている | 二次側の平滑回路にも日本メーカー製の105℃コンデンサが使われている |
高い変換効率を実現する「DC to DCコンバータ」 |
保護回路を構成するSitronix製スーパーバイザIC「ST9S429-PG14」 | 最奥に見えるのが、PC側と接続されるモジュラーコネクタ用の基板だ |
ユニットの冷却を担う、139mm口径のツイスターベアリングファン。システム負荷70%までは400rpmで回転、ユニット内に常時エアフローを作り出す |