エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.734
2019.04.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、ストレステストの大定番である「OCCT 4.5.1」から、CPUとGPUの両方に負荷をかける「PowerSupplyTest」を動作させることに。本来このモデルの容量にはそぐわないウルトラハイエンド構成とあって、消費電力は最大498Wと強烈な負荷がかかった。今回行ったテストの中でも、突出して高い要求だ。
「OCCT 4.5.1:PowerSupplyTest」による各電圧の変化 |
「OCCT 4.5.1:PowerSupplyTest」による各電圧の最大/最小/平均値 |
電源ユニットにはだいぶ無理をさせることになったワケだが、そのためかテスト開始時に+12Vは一瞬11.808Vに落ち込んでいる。しかしその後はすぐに11.9~12V間で安定し、最大・平均の差も0.106Vと微細な幅に収まった。分不相応な負荷がかかった環境における変動としては、十分すぎる結果だ。もしマシン構築以降に多少無茶な増設を図ったとしても、その負荷に耐えるだけの信頼性があるというワケだ。
さて次にテストするのは、3Dベンチマークの定番ソフト「3DMark」だ。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を実行し、複雑な3D描画シーンにおける電源ユニットの電圧変動をチェックしよう。20回ループで10分間続くテストを3周行い、約30分間動作させている。なお、その際の消費電力は最大338Wだった。
「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」による各電圧の変化 |
「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」による各電圧の最大/最小/平均値 |
早速テストの結果をみていこう。「OCCT」と同様にテスト開始時に+12Vが一瞬11.808Vに落ち込むのは気になったが、波形を見れば分かる通り、ほぼ常時12.000Vに貼り付く安定した挙動を見せてくれた。高解像度で強力な負荷がかかった場合でも、ブレない安定動作が期待できる。