エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.735
2019.04.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「Trident X Plus」(型番:9SD-077JP) 市場想定売価税抜269,800円(2019年2月27日発売) 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
標準的なミドルタワーPCケースの1/4以下のサイズながら、ハイエンドゲーミングPCと同等のパフォーマンスを実現 |
外形寸法W130×D383×H396mm、容量わずか10.36リットルの小型筐体を採用しながら、第9世代Intel CoreシリーズとNVIDIA GeForce RTX 20シリーズを搭載する「Trident X Plus」。PCの主な熱源となる、CPU、グラフィックスカード、電源回路の区画を分割し、それぞれのエアフローを最適化したという独自冷却システム「Silent Storm Cooling 3」を採用することで、安定性や静音性を損なうことなく、ハイエンドデスクトップPCと同等のパフォーマンスを実現しているという。
独自冷却システム「Silent Storm Cooling 3」を採用することで、CPUは最高で8コア/16スレッドのIntel Core i9-9900Kに、グラフィックスカードは最高でNVIDIA GeForce RTX 2080 Ti(国内モデルの標準装備ではNVIDIA GeForce RTX 2080が最高)に対応する |
そしてフロントパネルをはじめとした要所にはRGB LEDを備え、「Mystic Light」を使い各種デバイスと連携したイルミネーションが可能。さらに右サイドには標準で搭載されている黒色塗装のソリッドパネルに加え、強化ガラスパネルが付属するなど、イマドキのゲーミングPCに求められる“魅せる”要素にも抜かりはない。
右サイドパネルは黒塗装のソリッドパネルと強化ガラスパネルを好みに合わせて選択できる | あくまで自己責任ながら、主要な構成パーツはユーザーによるアップグレードが可能 |
またメンテナンス性を考慮した内部設計も特徴のひとつ。CPUやグラフィックスカード、メモリ、ストレージには両サイドパネルを開けるだけでアクセスが可能。使用されているパーツも特殊なものはなく、あくまで自己責任にはなるが、必要に応じてユーザーによるアップグレードができるのも「Trident X Plus」の魅力と言えるだろう。
原稿執筆時点、国内では2種類のラインナップが用意されているMSI「Trident X Plus」 |
今回編集部に届けられた評価サンプルは、Intel Core i9-9700K(8コア/8スレッド/定格3.60GHz/TB時4.90GHz/スマートキャッシュ12MB/TDP95W)と、NVIDIA GeForce RTX 2070を搭載する「9SD-077JP」だ。
チップセットはIntel Z390、メモリはDDR4-2666 16GB(8GB×2)、ストレージは256GBのNVMe M.2 SSDと、2.5インチの1TB HDDのデュアルストレージ構成で、電源ユニットには80PLUS BRONZE認証の450Wモデルを標準装備する。
なお上位モデルとして、CPUにIntel Core i9-9900K(8コア/16スレッド/定格3.60GHz/TB時5.00GHz/スマートキャッシュ16MB/TDP95W)を、グラフィックスカードにNVIDIA GeForce RTX 2080、電源ユニットに80PLUS GOLD認証の650Wモデルを搭載する「9SE-093JP」が用意されている。