エルミタ的一点突破 Vol.51
2019.05.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
ツインタワー型ヒートシンクに、デュアルファンで構成される「風魔弐」。ヒートシンクを2つに分け、それぞれに冷却ファンを搭載するスタイルは、2つのサイドフロー型CPUクーラーを合体させたような格好。熱の塊を分割することで、冷却効率を向上させる考え方だ。
ここからは特徴的な「風魔弐」の外観スタイルからチェックを開始する。
まずは冷却ファンを取り外した状態で、ツインタワー型ヒートシンクを観察してみよう。ひと目でサイズオリジナルCPUクーラーのそれと分かるのは、極薄0.4mm厚のアルミニウム製放熱フィン。異なるカットの放熱フィンを交互に積み重ね、合計49枚で構成されている。フィン1枚を薄くすることで枚数を稼ぎ、表面積を広く確保しようという考えだ。これまで多くのオリジナルCPUクーラーが採用し、実績を積み上げてきた。サイズがこのスタイルを変える事はないだろう。
エッジの異なる0.4mm厚アルミニウム製放熱フィン。等間隔に積み重ね、計49枚でヒートシンクを作り上げている |
トップ面はブラックアルマイト。幅が異なるツインタワーは、エアフロー方向の順にスリムタイプが”第1タワー”、厚いタイプが”第2タワー”になる |
“第2タワー”下部は放熱フィンをカット。じっくり観察すると複雑な形状である事が分かる |