エルミタ的一点突破 Vol.51
2019.05.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
最終セッションでの検証に向け、マザーボードへの搭載手順を確認しておこう。「風魔弐」では新設計のスプリングスクリュー仕様のブリッジ式リテンションを採用。ヒートシンクのベース部分に「マウンティングバー」(メタルバー)を渡し、CPUに対して最適なテンションを掛ける事ができる。作業のし易さと大型ヒートシンクの確実な固定を両立させた、サイズのこだわりが集約されている部分とも言える。
なお搭載テストには、Intel 第9世代Coreプロセッサー対応のASRock「Z390 Extreme 4」(LGA1151)を使用した。
マザーボード背面からCPUソケット周りの穴に「バックプレートキット」を装着 | 表面から4箇所に「スペーサー」をラバー部と基板が密着するように装着 |
向きに注意し「マウンティングプレート」を仮置き。なおLGA1151用の穴は中央の位置 | 「ナット」で「マウンティングプレート」をガッチリと固定。これで台座が完成する |
CPUにグリスを塗り、ヒートシンクのみの「風魔弐」を組み上げた台座に固定。付属のドライバーで「マウンティングバー」のスプリングスクリューを「マウンティングプレート」にネジ留めする。左右交互にテンションを掛け、最後まで締め切る |
2基の冷却ファンをワイヤークリップで固定すれば搭載作業は完了。念のためぐらつき等を確認し、「Y字ケーブル」で冷却ファンのケーブル接続も済ませておこう |
マザーボードへの搭載が完了したところで、メモリスロットクリアランスをチェック。隣接するメモリスロット上空エリアに抵触しないよう、ヒートシンクはオフセットデザインにより後方寄りに設計されている。実際にメモリを装着したところ、フロント15mm厚ファンがヒートスプレッダ付きメモリにぶつかる事は無かった。全高154.5mmに抑え、かつツインタワー型ヒートシンクとデュアルファン構成である事を思えば、上手に設計されている事が分かる。