エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.737
2019.05.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
BIOSTARのLGA1151マザーボードの中でも最廉価クラスに位置づけられる「H310MHD3」。TDPは95Wまでの対応が謳われているものの、電源回路は固体コンデンサによる4フェーズで、MOSFETにはヒートシンクのないシンプルな構成。さらにCPUの補助電源コネクタも8pinではなく4pinが採用され、ハイエンドマザーボードに見慣れているとやや心もとない印象を受ける。
CPUのソケットはLGA1151で、現行すべてのCoffee Lakeへの対応が謳われている |
ハイエンドモデルに比べるとシンプルな電源回路。コア数の増加に伴い、消費電力が増えたIntel Core i9-9900KなどのメニーコアCPUの性能を最大限に引き出すことができるのかは、後半のテストセッションで明らかにしていく |
PWMコントローラはCore VRが最大3フェーズ、AXG VRが最大2フェーズまで対応するRichtek「RT3606BC」 | 1フェーズあたり基本的には2基のMOSFETを搭載。またコンデンサはすべて固体コンデンサを採用する |
CPUの補助電源コネクタはIntel 300シリーズマザーボードでは珍しい4pin×1 |
Intelのエントリー向けチップセットIntel H310を搭載する「H310MHD3」。S-Specを確認したところ「SRCXT」で、製造プロセスは14nmではなく22nmの製品を採用していた。なおベースとなる機能に差はなく、プロセスの違いによるデメリットは気にしなくて良いだろう。
チップセットには、プッシュピンで固定する小型ヒートシンクを実装。TDPが6Wと小さいことから冷却性能が不足することはないだろう |
S-Spec「SRCXT」、22nmプロセスのIntel H310を搭載。14nmのIntel H310と比べるとコアの形状も異なっている |