エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.740
2019.05.23 更新
文:pepe
ここからは負荷テストによるCPU/GPUの温度をチェックしていこう。ストレステストは実際のゲームを想定した「3DMark Fire Strike Stress Test」に加え、CPUの負荷に「Prime 95」を、GPUの負荷に「FurMark」を同時使用した状態でも計測を実施。アイドル時は起動直後約5分放置した数値を採用した。なお温度の計測には「HWMonitor」を使い、計測時の室温は22℃だった。
まずCPUの温度を確認すると「Prime 95」を30分間実行した高負荷状態でも70℃で頭打ち。GPUも「FurMark」実行中の65℃が最高で、CORSAIR「H100i PRO RGB」と、ASUS「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」のクーラーは非常に優秀だ。また「COSMOS C700M」の優れたエアフローも冷却性能に一役買っているのは言うまでもない。
続いて筐体周辺の騒音値をチェックしていこう。テスト条件は「ベンチマークテスト:CPU/GPU温度」と同じで、ケースフロント、ケーストップ、左サイドから30cm離れた場所にデジタルサウンドメーターを設置し、テスト中の最大値を記録した。
「COSMOS C700M」が、高エアフロータイプであることもあり騒音値は高め。特にフルロード時はすべての箇所で55dBAを超え、正直かなり耳障りだった。ただし、ファン回転数はUEFIや専用ユーティリティで設定が可能。冷却性能と折り合いが付くポイントを探るといいだろう。
テストセッションのラストは消費電力をチェックしていこう。こちらもテスト条件は「ベンチマークテスト:CPU/GPU温度」と同じにした。
CPU、GPUとも省電力機能が有効になるアイドル時は66W。高負荷時は「3DMark Fire Strike Stress Test」で392W、「Prime 95」と「FurMark」を同時に実行したフルロード時でも439Wが最高だった。750W電源に対する負荷率はそれぞれ約52%と約59%で、最も効率の良い動作が期待できる。また現状カスタマイズメニューにマルチグラフィックス構成が無いことからも750Wという電源容量は、ちょうど良いと言えそうだ。
パソコンショップSEVENが自信を持って送るハイエンドゲーミングマシン「ZEFT X9E」を検証してきた。ベンチマークの結果から分かる通り、ゲーミング性能については文句なし。また優れたマルチスレッド性能や、32GBの大容量メモリ、NVMe M.2 SSDとHDDによるデュアルドライブなど、バランスの取れた構成により、超高解像度の画像編集や、4Kクラスの動画編集、3D CAD、モデリング、データ解析など、あらゆる作業で力を発揮してくれることだろう。
また高エアフローの「COSMOS C700M」やCORSAIRのオールインワン水冷ユニット、2.7スロットを専有する大型VGAクーラーにより、冷却性能も上々。マザーボードとグラフィックスカードをASUS製で統一したことで、イルミネーションの同期にも対応し、ゲーミングPCに求められる魅せる要素にもこだわった。さらにハイエンド構成になるほど面倒になる「配線」を、熟練の職人に丸投げできるのも大きな魅力だ。
カスタマイズ項目も豊富に用意されている「ZEFT X9E」は、自分で組むのは面倒だが「細部までこだわった一切妥協のないPC欲しい」というBTOの魅力を余すことなく味わえる一台だ。
協力:株式会社セブンアールジャパン(パソコンショップSEVEN)