エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.742
2019.05.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
背面に回り、リアパネルデザインを見ておこう。右上には120mm口径ファンと通気孔、左手の開口部はマザーボードのバックパネルに当たる。中段は拡張スロットが重なり、その右手の空きスペースにはハニカム状の通気孔を設けた。そして最下段の大きな開口部は、ボトムマウントの電源ユニット搭載スペースだ。レイアウトを見る限り、奇をてらう事なくオーソドックスなミドルタワーPCケースである事が想像できる。
床置きを想定し、スイッチおよびアクセスポート類はフロントトップ部にレイアウトされている。Cooler Masterのロゴを模した中央の六角形はPowerスイッチ、左端の小さな四角はResetスイッチだ。そして右端に2口並ぶポートはUSB3.0で、左の丸い端子は右手がマイク、左手がヘッドホンとなる。必要最低限の装備は、外観を損ねる事がなく、中央下部にはマットな赤で「PHANTOM GAMING」の文字がさりげなくプリントされていた。
スイッチおよびアクセスポート類の下部に見える格子は、単なるデザインではなく通気孔。フロント内蔵ファンの吸気効率を向上させる役割を果たしている |
トップパネルに目を移すと、長方形の防塵フィルタが装着されていた。マグネット固定式を採用し、付着したホコリを容易に除去できるようになっている。これを取り払うと、天板にはハニカム状の通気孔があり、冷却ファンが増設できる事を窺わせるスリット(ネジ穴)が確認できる。
メンテナンスを容易にするマグネット固定式の防塵フィルタ。強化ガラスが装着される左サイドパネル側には「FAST/MYSTERIOUS/UNBEATABLE」の3文字がプリントされている |
両サイドパネルは、”Phantom Gaming Alliance”を最も象徴する部分かもしれない。左サイドパネルは4mm厚の強化ガラスを採用。Phantom Gamingデザインが施され、この製品が特別な筐体である事をアピールする。また右サイドパネルはフラットなスチール製ながら意匠を同じく、中央には「PG」のロゴが掲げられている。
強化ガラス製左サイドパネル。シャーシには側面上部2本のハンドスクリューで固定 | スチール製右サイドパネルは、背面折り返し部を上下2本のハンドスクリューで固定 |
比較的軽量なボディをひっくり返し、ボトム面をチェックした。四隅の台座部分には滑り止めゴムを装着。背面側にはツメで固定された防塵フィルタを備え、ボトムマウントの電源ユニットを保護する役割を果たしている。なお中央から前方までの間に通気孔などの用意はない。