エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.744
2019.06.11 更新
文:pepe
「VG278QR」の仕様や外観、OSDメニューを確認したところで、いよいよ実際に“ゲーミング液晶としての実力”を検証していく。テストにあたっては、PC性能がディスプレイのリフレッシュレートを下回ることがないように、ハイエンドのゲーミングマシン環境を用意した。
まずは本製品のトピックでもある、リフレッシュレートの高さを動画で体感してみよう。レースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」のレーススタート時のリプレイを使用し、リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hz/165Hzそれぞれの違いを比較する。なお、テストではディスプレイ同期「Adaptive-Sync/FreeSync」を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影した。
実際にリフレッシュレートの比較をしてみると、特に60Hzとそれ以外の差は歴然だ。もちろんスーパースローモーションで比較しているため、ゆっくり視認できているせいでもあるが、直接肉眼で見た場合でも、その滑らかさは明らかに違う。
また、60Hzと165Hzの動画を横並びにすると、画面書き換え回数の多さから、残像感の低減に繋がっていることも分かる。滑らかな動きと残像感の少ない高リフレッシュレートは、一度体感すると病みつきになる環境だ。
次は、ディスプレイ同期技術の「Adaptive-Sync/FreeSync」を無効にすると、どのような影響がでるかを見ていこう。先ほど同様に、テストにはレースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」のレーススタート時のリプレイを使用し、リフレッシュレートはいずれも165Hzに設定。デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより、画面を直接撮影している。
「Adaptive-Sync/FreeSync」をOFFにすることで、ティアリングが顕著に発生。書き換え中の画像と書き換え前の画像が同時に表示され、結果として画面が水平方向にせん断されたような、不自然な画像のズレが表示されている。肉眼でも不自然な画像のズレが認識できるレベルのため、自然かつ滑らかな描画が要求されるゲームプレイ時においては、必須の機能といえる。
OSDメニューのほか、AMD環境では「ディスプレイ設定の変更」から、NVIDIA環境では「NVIDIAコントロールパネル」からON/OFFが設定可能。ただしOSD側で無効化すると、設定項目そのものが表示されなくなる点には注意 |