エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.746
2019.06.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
次は最新バージョンでUIがガラッと変わった、ストレステストの大定番ソフト「OCCT 5.0.1」を動作させる。テスト項目から、CPUとGPUの両方に負荷をかける「PowerSupplyTest」を選択。30分間動作させ、フルロード時における挙動を確かめてみることにした。
「OCCT 5.0.1:PowerSupplyTest」による各電圧の変化 |
「OCCT 5.0.1:PowerSupplyTest」による各電圧の最大/最小/平均値 |
今回の検証中で最も大きな負荷がかかり、その消費電力は438Wまで上昇。それを踏まえて結果を見ていくと、+12Vではテスト開始時に一瞬+11.904に落ちるものの、最大/平均の差はわずか0.013V、ほぼ最大値に張り付くようにして動作していた。+5Vもテスト入りのタイミングで一瞬定格を割っているが、最大/平均値は0.02V差と小さく、負荷のかかるシーンでは最大出力を維持。一貫性のある挙動は好印象だ。
続いては、3Dベンチマーク「3DMark」を動作させ、複雑な3D描画シーンにおける電源ユニットの電圧変動を確かめてみよう。計測環境には、DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を選択。20回ループで10分間続くテストを3周行い、約30分間動作させている。
「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」による各電圧の変化 |
「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」による各電圧の最大/最小/平均値 |
消費電力は最大322Wであり、750Wモデルの電源ユニットとして無理のない負荷がかかった状態。テスト開始時に+12Vと+5Vが一瞬落ち込むのは「OCCT」と同様だが、+12Vの最大/平均差は0.068Vと少なく、+5Vも0.02V差に収まった。グラフの波形を確認しても、最大の出力を要求されるシーンでは、ほぼ最大値を維持できていることが分かる。