エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.747
2019.06.22 更新
文:pepe
MSI「Optix MAG271CQR」 市場想定価格税抜51,800円(2019年6月現在) 製品情報(MSI) |
まず手始めに、MSIのゲーミング液晶製品のラインナップを確認しておこう。その構成は、ハイエンドの「MPG」シリーズを筆頭に、ミドルレンジの「MAG」シリーズ、エントリークラスの「G」シリーズとクラス分けされ、全15モデルを展開。グレードによって機能の差はあるものの、ディスプレイ同期のAdaptive-Sync(FreeSync)に対応するほか、なんとすべてが曲面ディスプレイ仕様になっている。さて今回の主役である「Optix MAG271CQR」(以下「MAG271CQR」)は、その中でミドルレンジの「MAG」シリーズに属する27インチモデルだ。
次々と製品をリリースし、今やすっかりゲーミング液晶の分野で地位を確立したMSI。今回は、ミドルレンジのパフォーマンスモデル「MAG271CQR」を検証していく |
1,800Rの曲面パネルを採用したアスペクト比16:9の液晶ディスプレイで、最大解像度は2,560×1,440ドット。リフレッシュレートは144Hz、応答速度は1ms(MPRT)だ。ハイスペックなゲーミングマシンの実力を引き出せる、十分な性能を備えている。
液晶パネルの駆動方式は、色再現性やコントラストに有利なVA方式。そのため、静的コントラストは3,000:1を実現しており、より明暗差を正確に描画することができる。また、デジタルシネマ向けの広範囲色域であるDCI-P3を90%、一般的なデジタルデバイスで広く使用される色域のsRGBを115%カバー。表面は映り込みを防止するノングレア処理が施され、最大輝度は300 cd/㎡と十分な明るさだ。
曲面ディスプレイとはいえ、パッケージは特別巨大というわけではない。内部には丁寧に梱包されたディスプレイ本体とアーム、スタンド、各種ケーブルなどが収められていた |
ディスプレイ同期は、前述のAdaptive-Syncに加えて「G-SYNC Compatible」認定を取得。AMDとNVIDIA両方の環境で対応グラフィックスカードを組み合わせた同期設定が可能だ。そのほか、画面のチラツキを抑えるアンチフリッカー技術、目の負担を軽減するブルーライトカット機能も搭載。なお、入力インターフェイスは、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1の3系統を備えている。