エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.750
2019.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
ヒット作「Define R5」の後継として、ゼロベースから設計された「Define R6」。エルミタでは2018年1月に詳細検証をお届けしているが、今では「Define R6 USB-C」が主力機種となった。さらにオプションパーツのラインナップも増え、いずれも品薄になるほどの人気と聞く。
そこで今回は「Define R6 USB-C」を再確認すると共に、オプションパーツを装着。イマドキのアップグレードをご紹介しよう。検証にはシリーズ中最もベーシックなソリッドパネル仕様の「Define R6 USB-C」(型番:FD-CA-DEF-R6C-BK)を用意した。なお”再検証”だけに、外装および内部構造については主要箇所にフォーカス。フルバージョンはこちらの記事をぜひ参照頂きたい。
重要なので何度も言うが、初代”無印”「Define R6」からアップグレードされた「Define R6 USB-C」。その象徴がフロントアクセスポートであり、両者を見分ける唯一のポイントになっている。中央の円形Powerスイッチを境に、正面右手は従来通りUSB3.0とUSB2.0の各ポートが2口ずつ装備。そして正面左手のリセットボタン、マイク・ヘッドホンの各端子に加え、USB3.1 Gen.2 Type-Cポートが1口新設されている。
中央のPowerスイッチ左手が新設されたUSB3.1 Gen.2 Type-Cポート。これに合わせ、従来モデルから内部接続用ケーブルが追加されている |
対応マザーボードの選択肢が増えたことで、PCケース側にUSB3.1 Gen.2 Type-Cポートが標準装備される傾向にある。「Define R6」はその導入期から成長期の途上でリリースされたPCケースとあって、マイナーチェンジによる追加装備という形をとった。また冒頭でも紹介したように、従来機種を「R6 USB-C」化できるオプションパーツ「Connect D1」を用意。既所有者を仲間はずれにはしない。
まず念頭に置きたいのが、「Define R6 USB-C」は静音志向のPCケースであること。魅せるPCのキーワードから、市場にはフロントとサイドの両パネルに強化ガラスを用い、前面ファンはRGB LEDファンがきらびやかに輝くというパターンがとにかく多い。しかしFractal Design「Define」シリーズは、初代からの設計思想を貫き、PC内部からの駆動音を閉じ込める目的から、開閉ドア機構が採用されている。
また、蝶番を付け替える事で左右好みの方向に開くリバーシブルフロントドアは、表面に陽極酸化アルミニウムを採用。さらにドア内部には高密度の防音素材を備え、遮音性を高めている。
開閉ドア内部にネジ留めされた上下2個の蝶番。左右付け替える事で開閉方向の変更ができる仕掛け | 「R6」からスイッチ&アクセスポートと独立した設計に変更。シャーシへの固定は左右各3本のピン固定で、取り外しはパネル下部を握って引き剥がす |