エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.750
2019.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
ストレージ収納力の高さも「Define R6 USB-C」のアピールポイント。その全てをチェックしてみよう。まずは右サイドパネル側からアクセスする、3.5インチシャドウベイだ。2.5インチSSDも固定できる専用トレイは、ホワイトに塗装されたスチール製。マザーボードトレイ面にハンドスクリュー1本で固定され、合計6枚のトレイが標準で装備されている。
左サイド側から確認すると、専用トレイ後部を支える穴やスリットがあり、ネジ留めによる補強も可能。なお専用トレイが設置できるネジ穴は計11箇所。6枚の専用トレイはフリーレイアウトで固定位置が変更できる |
右サイドパネル側、マザーボードトレイ背面にあたる部分には、2.5インチ専用トレイが2台分装備される。2.5/3.5インチ共用トレイ同様、ホワイトに塗装されたスチール製で、ハンドスクリュー1本で固定。SSDの固定は背面ネジ留め式が採用されている。
裏配線スペースを有効活用。2.5インチ専用トレイはCPUクーラーメンテナンスホール下に用意される |
5.25インチオープンベイの存在は、意外にも「Define R6 USB-C」を選ぶ決め手になり得る要素のひとつかもしれない。近ごろのPCケースは、ラジエター搭載スペースが優先される傾向にある。これにより、真っ先に削られてしまうのが、5.25インチオープンベイだ。
確かに需要は減りつつあるものの、データの読み書きや動画鑑賞など、光学ドライブを必要とするユーザーは確実に存在する。「Define R6 USB-C」では、フロントドアの内部にオープンベイを用意し、根強い需要に応える準備ができている。
5.25インチオープンベイには、レバーを持ち上げると簡単にリリースできるロック機構付きベゼルが装着済み |
ゼロベースで設計された「Define R6 USB-C」では、シャーシ内部の構造をガラリと変える仕掛けが用意されている。標準状態のフロントパネル裏手には、2.5/3.5インチ共用シャドウベイを構成するドライブプレートが装着されている。これを取り払う事で「オープンレイアウト」に変更できるのだ。
ストレージ収納力とトレードオフの関係にあるものの、長尺グラフィックスカードの装着をはじめ、DIY水冷構築に向く広いスペースが確保できるというワケだ。
2.5/3.5インチ共用シャドウベイを取り払うと、フロントからリアまで広いスペースが確保できる”Two cases in one”設計 |
ドライブプレートは6本のネジで固定されていた | ドライブプレートを移動させると、幅約160mm、奥行き約155mmの開口部が出現。底面にはポンプやリザーバーが設置できる穴も用意されている |