エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.751
2019.07.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
拡張スロットは、PCI-Express4.0(x16)×3(x16、x8/x8、x8/x8/x4)、PCI-Express4.0(x1)×2、垂直M.2×1を備え、マルチグラフィックスは3-Way AMD CrossFire Xまたは2-Way NVIDIA SLI(NVLink SLIもサポート)に対応する。なおPCI-Express4.0(x16)スロットは、半田接点を強化し、メタルシールドを施した堅牢な「PCI-E Steel Slot」で、重量級のグラフィックスカードも安全に搭載できる。
2本のPCI-Express4.0(x1)はエッジフリーだが、「Heatsink Armor」があるため、そのままではx1形状以外のカードは搭載することができない |
PCI-Express4.0(x16)スロットはいずれも「PCI-E Steel Slot」 |
オーディオ回路「Purity Sound4」には、干渉を抑えるためプラスチック製カバーを搭載 |
オーディオ回路はS/N比120dB、7.1ch HD対応のRealtek「ALC1220」と、ニチコンの音響向けコンデンサ「ファインゴールド」シリーズを採用する「Purity Sound4」を搭載する。さらにメインのデジタル回路から分離した独立設計や、クロストークを防ぐ左右チャンネルのレイヤー分離構造、オーディオガードなどを組み合わせることで、ノイズを抑えた美しいサウンドを楽しめる。
コンデンサはニチコン「ファインゴールド」シリーズで、フロントのオーディオピンヘッダは金メッキ仕様 |
デジタルノイズの混入を防ぐため、メイン回路からは独立した設計 |
イマドキのハイエンドマザーボードらしく一体型I/Oシールドを採用する「X570 Taichi」。シールドの位置は、縦・横・奥行きの3方向に調整できる「Flexible I/O Shield」と呼ばれる機構を備え、一体型I/OシールドでありがちなPCケースとの干渉を抑えることができる。
またネットワークはIntel I211ATによるギガビットLANに加え、「Taichi」シリーズでは初めてとなるWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)無線LAN機能を搭載しており、最高2.4Gbpsの超高速データ転送が可能だ。
これまでは433MbpsのIEEE 802.11ac無線LANを搭載することが多かった「Taichi」シリーズ。しかし「X570 Taichi」では最高2.4GbpsのWi-Fi 6に対応する |
最新無線LAN規格Wi-Fi 6なら、ギガビット有線LANを超える高速なデータ転送をワイヤレスで実現できる |
「Flexible I/O Shield」は、縦・横・奥行きの3方向の位置調整が可能。一体型I/Oシールドで発生していた、PCケースとの干渉を大幅に低減できるという |