エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.752
2019.07.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ゲーム系ベンチマークテストのラストは、「Battlefield」シリーズ最新作「Battlefield V」のスコアを確認していこう。描画品質は“最高”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類を選択。シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「最後の虎」をプレイし、GPUOpen「OCAT」を使い平均フレームレートを測定した。
1,920×1,080ドットなら、「Radeon RX 5700 XT」で約123fps、「Radeon RX 5700」で約111fps、2,560×1,440ドットではそれぞれ約96fpsと約86fpsで、マルチプレイの目安となる60fpsを余裕でクリア、最高画質のままで快適に遊ぶことができる。一方、3,840×2,160ドットでは、いずれも60fpsを割り込み画質調整は必須。特に「Radeon RX 5700」の落ち込みは大きく約45fpsまでスコアが低下。無理に高解像度を選択するよりは、2,560×1,440ドットで最高画質を選択したほうが良いだろう。
パフォーマンステストが一段落したところで、ここからはストレステストを使い、リファレンスクーラーの性能をチェックしていこう。今回は「3DMark」の「Time Spy Extreme Stress Test」を動作させた際の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として、それぞれのGPU温度、ファン回転数、騒音値を測定した。
省電力機能が有効になるアイドル時は、ファンの回転数は600rpm台ながらGPUコア温度は40℃代前半で推移。騒音値も38dBA前後で、バルクでのテストながら耳障りに感じることはなかった。
高負荷時はいずれもファンの回転数は2,100rpm前後まで上昇。ただし、ノイズレベルは44~45dBAで収まり、50dBAを軽く上回る「Radeon VII」に比べると、「Radeon RX 5700」シリーズのリファレンスクーラーは静音性を重視した設計であることがわかる。一方で、GPUコア温度は「Radeon RX 5700」で79℃、「Radeon RX 5700 XT」では88℃まで上昇。特に後者で、長時間ゲームをやる場合には、ファン回転数をもう少し高回転に調整したほうが良さそうだ。
Radeon RX 5700 XT:アイドル時のサーモグラフィー結果 |
Radeon RX 5700 XT:高負荷時のサーモグラフィー結果 |
Radeon RX 5700:アイドル時のサーモグラフィー結果 |
Radeon RX 5700:高負荷時のサーモグラフィー結果 |
またサーモグラフィーの結果を確認すると、外排気クーラーらしく、いずれも高負荷時は排気口のある後方部分の温度が上昇している。また裏面は、いずれもGPUコア部分が高く「Radeon RX 5700」では約78℃、「Radeon RX 5700 XT」では約84℃を記録した。