エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.754
2019.07.18 更新
文:松野 将太
NASに組み込む前に、まずはSSD単体の性能をチェックしていこう。テスト用PCには、インテルのメインストリーム第9世代Coreプロセッサ最上位である「Core i9-9900K」と、Z390チップを搭載したASUS「ROG STRIX Z390-F GAMING」を使用している。ベンチマークは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 6.0.2」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の3種類で、それぞれパフォーマンスチェックを実施した。
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まずは基本性能を知るため、SSD専用ベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で、「ZA1920NM10001」の基本的な読込、書込性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認する。
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AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク |
総合ベンチマークの結果、シーケンシャルアクセスは読込約525MB/sec、書込約500MB/sec。公称値よりやや低い速度となっているが、「AS SSD Benchmark」は圧縮していないデータをテストに用いるためこうした結果が出やすく、大きな問題ではない。スコアは読み込み、書き込みともに400ポイントを上回る優秀さで、総合スコアは1108と文句のない値が出ている。性能面でも一般的なSSDより優秀だと言ってよい。
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AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark |
圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」では、ほぼ揺れのない、綺麗に平坦なグラフが出力されているのが分かる。シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響を心配する必要はなさそうだ。
念のため、「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を確認する。計測はデータサイズを1GiBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」のデータ形式を選択して、計測を行った。
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【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
見ての通り、どちらのデータ形式でも、シーケンシャル・ランダムアクセスともにほとんど差が見られない結果となった。圧縮率の影響が見られなかったため、続けて行うデータサイズごとのテストでは、データ形式を「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うこととする。