エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.755
2019.07.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ストームシステムテクノロジー「PG-DB」 基本構成価格税込269,800円(2019年7月現在) 製品情報(ストームシステムテクノロジー) |
まず初めに「Powered by MSI」という、限られたBTOベンダーの特別な製品に与えられるキーワードについて触れておきたい。その認定を受けるには条件があり、マザーボードやグラフィックスカード、CPUクーラー、PCケースといった、主要パーツすべてにMSI製品を使用する必要がある。
2年前に台湾からスタートしたという、MSIのコンセプトゲーミングマシン「Powered by MSI」。コラボしたBTOベンダーの製品の中で、主要パーツをMSI製に揃え、MSIの掲げたコンセプトに合致したモデルに与えられる称号だ |
そもそも昨今はライティング技術の“派閥”が主要メーカーごとに確立されていることもあり、コアのパーツを同一メーカー製品に揃えることは、ユーザーにとってもメリットが大きい。加えてそれぞれ個性的なデザインをもつパーツたちは、同一メーカーの製品と組み合わせられることで、統一感のあるパッケージに仕上がる。これまでも同様の理由で同一メーカー製品を揃えてきたユーザーは少なくないハズだが、「Powered by MSI」のゲーミングマシンであれば、それが完成品として手に入るというワケだ。
もちろんこうした芸当が可能になるのは、今やPCケースやクーラー、周辺デバイスまでを手がけるようになった、総合パーツメーカーのMSIならでは。そのコンセプトをMSIが認める一流ベンダーに託し、製品として結実したゲーミングマシンが「Powered by MSI」なのだ。
そして今回主役となるのは、「Powered by MSI」のコンセプトを掲げる「PG-D」シリーズの最上位モデル「PG-DB」だ。
その構成はIntel環境におけるハイエンドスペックであり、CPUは8コア16スレッド対応かつ最大5GHz動作のIntel Core i9-9900Kを標準搭載。グラフィックスカードは「GeForce RTX 2080 GAMING TRIO」、マザーボードは「MSI Z390 GAMING EDGE AC」を組み合わせる。また、CPUクーラーには「CORE FROZR L」、PCケースには「MPG GUNGNIR 100D」を採用した。まさに中から外まで、マシンの主要部分をMSI製品が占める構成だ。
外からでもそれと分かる、MSI製品をコアとしたゲーミングマシン。シリーズ最上位の「PG-DB」は、基本構成でIntel環境のハイエンドパーツが組み込まれている |
そのほか、メモリはDDR4-2666 16GB(8GB×2)、ストレージは500GBのNVMe SSDと500GBの2.5インチSSD(SATA3.0)を実装。電源ユニットは80PLUS GOLD認証を取得したFSP製の1,200Wモデルが組み込まれる。