エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.755
2019.07.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ベンチマークテストの先頭は、まず定番のCGレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」を実行。メニーコアCPUの計測精度を高めた最新テストにて、純粋なCPUのパフォーマンスをチェックすることにした。
Intel環境における最強モデルCore i9-9900Kだけに、8コア16スレッドのマルチコアは5000に迫るスコアをマーク。そしてゲームにも影響するシングルコアのスコアは、最大5GHzの高クロック動作が物を言い500オーバーという結果に。マルチ・シングルどちら向けのタスクかを問わず、Intel系で最高の環境を作ろうと思えば、やはりCore i9-9900Kを搭載したいところだ。ゲームをプレイしながら配信を行うといった、欲張りなニーズにも対応できるだろう。
続いては3D描画のパフォーマンスをチェックするため、3Dベンチマークテストの大定番である「3DMark」を動作させる。DirectX 11環境のテストである「Fire Strike」では、“Extreme”と“Ultra”、DirectX 12環境の「Time Spy」は無印テストと“Extreme”を選択。Core i9-9900KとGeForce RTX 2080の組み合わせによる、ゲーミングマシンの実力を確かめてみよう。
2K解像度のDirectX 11環境にて高負荷をかける「Fire Strike Extreme」では、総合/Graphics scoreが12587/13040、フレームレートは70fps以上と安定していた。4K解像度でさらに強力な負荷がかかる「Fire Strike Ultra」においては、スコアは6506/6320、フレームレートは40fps前後。やはり4K環境での高負荷はそれなりに厳しいことが分かる。2Kクラスの解像度をターゲットにするか、4K環境ではある程度描画品質に妥協する必要があるかもしれない。
次にDirectX 12環境におけるパフォーマンスを「Time Spy」でチェックしていく。無印ベンチでは総合/Graphics scoreが10950/10966とハイレベルで、フレームレートはやはり70fps以上をマークしていた。一方で4K解像度で最高クラスの負荷をかける「Time Spy Extreme」では、スコアが4998/4981、フレームレートは35fpsほど。最適な解像度と設定を見極めることで、十分に快適なプレイが可能であることを示している。
ここからは、よりゲームシーンを想定したパフォーマンスを確かめるために、人気オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のベンチマークを動作させる。描画品質は“最高品質”に設定、解像度は1,920×1,080ドット/2,560×1,440ドット/3,840×2,160ドットの3パターンで計測した。
このテストにおいて“非常に快適”のラインを満たすスコアは7000だが、4K解像度においてもその基準をラクラク満たしている点はさすが。それ以下の解像度では、実にダブルスコア以上をマークしている。本格的なプレイを楽しむなら、可能な限り高解像度かつ高リフレッシュレートのゲーミング液晶を用意しよう。