エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.756
2019.07.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
MSI「MEG X570 ACE」 市場想定売価税抜45,800円(2019年7月7日発売) 製品情報(MSI) |
AMDの新メインストリーム向けCPUこと、第3世代Ryzenシリーズに合わせて一挙7モデルのAMD X570チップセットマザーボードを投入したMSI。その中から今回取り上げるのが、エンスージアストをターゲットにした「MEG」シリーズに属するハイエンドゲーミングモデル「MEG X570 ACE」だ。
第3世代Ryzenシリーズに合わせて、MSIからはゲーミング向け5モデル、クリエイター向け2モデルの計7モデルのAMD X570チップセットマザーボードが発売されている |
より上位には、E-ATXフォームファクタのフラッグシップ「MEG X570 GODLIKE」が鎮座しているが、こちらは税込90,000円を超えるプレミアム仕様。おいそれと手を出せる価格ではなく、メインストリーム帯のCPUを使う多くのゲーマーにとっては、この「MEG X570 ACE」こそが、実質的な最上位モデルになることだろう。
AMD X570マザーボードでは最高クラスの15フェーズ電源回路や、「拡張ヒートパイプデザイン」の大掛かりな冷却機構を備える |
ハイエンドモデルらしく、各種装備も充実。電源回路は最大16コア/32スレッドに達する第3世代Ryzenシリーズのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるよう、クラス最高峰となるIRデジタルPWMによる15フェーズ回路を搭載。さらにメインストリーム向けでは珍しい、2基の8pin補助電源コネクタを備える高品位回路設計「Core Boost」を採用する。
また放熱面積を拡大するために、ヒートパイプでチップセットヒートシンクと連結した「拡張ヒートパイプデザイン」や、業界最大となる50mm口径ファンを搭載した「Frozrヒートシンクデザイン」、PCI-Express4.0接続のNVMe M.2 SSDにも対応する高性能ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」など、冷却対策も万全。高負荷状態が長時間継続するゲームプレイでも、安定動作ができる信頼性を重視した設計が特徴だ。
3基の「Lightning M.2」には、いずれも「M.2 Shield Frozr」を実装 | ゲーミング向けを中心に対応ルーターが増えている、Wi-Fi 6無線LANをサポートするのも嬉しい |
そして、最大2.4Gbpsの高速転送に対応するWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)無線LANや、Realtekチップによる2.5ギガビットLAN、IntelチップによるギガビットLANなど、ネットワーク機能も非常に強力。さらにRealtekの最新チップ「ALC1220」とESS製DACによるオーディオ回路「Audio Boost HD」や、PCI-Express4.0接続の3基の「Lightning M.2」など、拡張面にも一切抜かりはない。
ブラックを基調にゴールドのワンポイントが映えるパッケージ。裏面には対応機能の概要がびっしりと記載されていた |
その他、重量級のグラフィックスカードを安全に装着できる「PCIe Steel Armor」や、同じくメタル補強を備えたメモリスロット「DDR4 Boost with Steel Armor」、独自ミラー反射による「Mystic Light Infinity II」のイルミネーション機能など、MSIおなじみの装備も当然実装されている。
なおMSIでは、AMD X570マザーボードの発売を記念して、Cooler Master製水冷ユニットが当たるキャンペーン「I LOVE YOU 3000, RYZEN」を開催中。「MEG X570 ACE」には、もれなく「MASTERLIQUID ML240L RGB」が進呈されるため、購入を検討しているなら今がチャンスだ。