エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.758
2019.07.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
第3世代RyzenとAMD X570チップセット環境を用意して、各種ベンチマークによる検証を実施 |
ここからはCFD「PG3VNF」シリーズの2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3VNF」を実際にPCに組み込み、そのパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用のPCには、第3世代RyzenシリーズのハイエンドモデルRyzen 9 3900XとAMD X570チップセットを採用するASRock「X570 Taichi」を採用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 6.0.2」「HD Tune Pro 5.70」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意した。
「CrystalDiskInfo 8.2.0」の結果。対応転送モードを確認するとしっかりと「PCIe 4.0 x4」が認識されている |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、「CSSD-M2B2TPG3VNF」の基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark |
まず総合ベンチマークを確認すると、シーケンシャルアクセスは読込約4,220MB/sec、書込約3,891MB/sec、総合スコアも6,598ポイントで、PCI-Express3.0(x4)のSSDとは一線を画すパフォーマンスを発揮する。また「Compression-Benchmark」を確認すると、書込はほぼフラットなグラフだが、読込は圧縮率が上がるに従って若干だがスコアが低下する。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
書込については、シーケンシャル・ランダムとも圧縮率による影響は見られない。ただし、読込は「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」で確認したシーケンシャルはスコアが低下。一方、ランダムはスコアが約2割上昇しており、「PS5016-E16」は若干だが圧縮率の影響あるコントローラのようだ。なおスコアに差が出たため、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方を計測することにした。