ケーブルマネジメント機構

右サイドパネルは密閉タイプのソリッドパネル。フタをすれば見えない箇所とはいえ、マザーボードトレイ背面のケーブルはきちんと処理をしておきたい。

「CMT520」は標準で4基の冷却ファンが装備されている。出荷状態ですでに多くのケーブルが裏配線スペースを行き交い、さらにPC1台分を組み上げると、かなり煩雑な状態になることは容易に想像できるだろう。ケーブルマネジメント機構は、PCケース内部をきれいに見せるだけでなく、行き交うケーブルに余計なストレスをかけず、未然にトラブルが起きる確率を軽減する役割をも果たしている。スルーホールや結束バンドを留めるフックを上手に使いこなし、無駄のない配線を心掛けたい。

ATX12V電源ケーブル等を通すスルーホールは左右に2ヵ所	PCIe電源ケーブルや、マザーボード上のヘッダピン等各種ケーブルが最短で接続できるスルーホール

マザーボード右側面に沿ったスルーホールはATX24pinコネクタを想定。なお「CMT520」にはグロメットが装着されていない	スイッチやアクセスポートから伸びるケーブルは上部のスルーホールから背面に抜けるようレイアウトされていた

CPUソケット背面付近の裏配線スペースは、実測で約30mm。比較的ゆったりと空間が確保されている

FSP「CMT520」の付属品総点検

最終の組み込みセッションを前に、「CMT520」の付属品を総点検しておこう。組み込みに必要なネジ類を詰め込んだ袋は、3.5インチHDDサイズに見立てた白箱に収納。これをシャドウベイに固定した状態で出荷される。基本的にはモデル特有のネジは使われておらず、万一の紛失時でも代用は利くはずだ。

なお評価サンプルに同梱されているマニュアルは、国内代理店のオウルテックが作成した「保証書付き取り扱い説明書」で、FSPの製品サイトからダウンロードできるマニュアルとは異なり、組み込み方法は記載されていなかった。

座付きねじ(M3x5)x25	ケーブルタイx5

電源取り付け用インチネジx6	電源カバー様アクリルバッフルx1

3.5″HDD取り付け用インチネジx8	3.5″HDD取り付け用ローレットネジx4

フロントパネル固定用ネジx3	六角スペーサー用Toolx1

マザーボード固定用六角スペーサーx3	マニュアル