エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.761
2019.08.03 更新
文:pepe
GIGABYTEのハイエンドゲーミングマシンに「AORUS KD25F」を接続し、そのポテンシャルを検証する |
最後のセッションでは、「AORUS KD25F」最大のトピックである、リフレッシュレート240Hz、応答速度0.5msの性能を検証していこう。テストにあたっては、PC性能がディスプレイのリフレッシュレートを下回ることがないように、日本ギガバイト株式会社よりハイエンドスペックのゲーミングマシンを借り受けた。Core i7-9700KとGeForce RTX 2080 Tiを組み合わせた環境にて、ゲーミング液晶たる実力を確かめてみよう。
まず最初は、レースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」を使用し、リフレッシュレートの違いを動画で体感してみよう。レーススタート時のリプレイを用いて、リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hz/240Hzそれぞれの違いを比較する。なお、テストではディスプレイ同期「Adaptive-Sync(FreeSync)」を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影した。
一般的な液晶ディスプレイのほとんどが60Hzで駆動しているが、リフレッシュレートごとに比較するとその差は歴然だ。やはりゲームをすることを前提で考えるならば、120Hz以上で駆動する製品を検討したい。もちろんフリッカーフリーに対応しているのでちらつきを感じることはないが、高リフレッシュレートであればより目への負担が少ないというメリットもある。
ハイレベルな環境では滑らかさにどのような違いがでるのか、リフレッシュレート144Hzと240Hzを比較してみよう。144Hz駆動はゲーマー向けを謳う上位クラスの製品が対応するレンジだが、本製品はその約1.6倍の画面書き換え回数に達する240Hz駆動に対応している。横並びにして見比べることで、確かにその優位性を感じることができる。
次はディスプレイ同期技術の「Adaptive-Sync(FreeSync)」を無効にした場合、どのような影響がでるかを見ていこう。先ほど同様に、テストにはレースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」における、レーススタート時のリプレイを使用する。リフレッシュレートはいずれも240Hzに設定、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションで画面を直接撮影した。
「Adaptive-Sync(FreeSync)」をOFFにすると、画面が水平方向にせん断されたようなズレが発生していることが分かる。この現象が、書き換え中の画像と書き換え前の画像が同時に表示されるティアリングだ。ただしリフレッシュレート240Hz環境においては、スーパースローモーションで確認することはできても、実際にはごくわずかな時間で発生しているため、肉眼では視認が難しい。
OSDメニューのほか、AMD環境では「ディスプレイ設定の変更」から、NVIDIA環境では「NVIDIAコントロールパネル」からON/OFFが設定できる | OSD側で無効化すると、設定項目そのものが表示されなくなる点には注意したい |