エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.763
2019.08.09 更新
文:pepe
まずは定番のCGレンダリングソフトである「CINEBENCH R20/R15」を使い、CPUの基本性能をチェックしていこう。
同じ4スレッド対応モデルだが、FMV「LIFEBOOK AH43/D1」が物理4コア、FMV「LIFEBOOK AH45/C2」が物理2コアということもあり、マルチコア性能はいずれも約2倍の差がついた。またシングルコアでもFMV「LIFEBOOK AH43/D1」の方が約25%高く、Ryzen 3 2300Uは、使用するアプリケーションに関係なく高い処理速度が期待できる。
続いて定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」を使い、グラフィックス性能を中心にチェックする。なおプリセットはオンボードグラフィックスということを考慮して、DirectX 11向けのテストは「Sky Diver」、DirectX 12向けのテストは「Night Raid」をチョイスした。
まず「Sky Diver」のスコアを確認すると、グラフィックス性能が重要になるGraphics scoreは6割強、CPUの性能が重要になるPhysics scoreは7割以上もFMV「LIFEBOOK AH43/D1」が優勢だ。
続いて「Night Raid」のスコアを確認すると、FMV「LIFEBOOK AH43/D1」がGraphics scoreで6割強、CPU Scoreでは2倍以上のスコアを記録。物理4コアで、コアクロックも高いRyzen 3 2300Uの性能が光る結果となった。
実際のゲームを想定したベンチマークとして、人気MMORPGタイトル「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のスコアも確認しておこう。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、HD(1,280×720ドット)、XGA(1,024×768ドット)、描画品質は「最高品質」「高品質」「標準品質」を選択した。
新旧どちらのモデルとも、ゲームを前提とした製品でないこともあり、フルHDやHD解像度では快適なゲームプレイは難しい。ただし、FMV「LIFEBOOK AH43/D1」については解像度をXGA、描画品質を「標準品質」に調整することで「やや快適」の判定を獲得。ライトなプレイであれば、楽しむことができるだろう。FMV「LIFEBOOK AH45/C2」では、どんなに設定を変更しても「設定変更を推奨」から抜け出せなかったことを踏まえると、Ryzen 3 2300Uの内蔵グラフィックス「Radeon Vega 6 Graphics」のパフォーマンスの高さが伺える。
またRyzen Mobileでは、メモリをデュアルチャネル構成にするとグラフィックス性能が大きく上昇することから、ちょっとゲームも楽しみたいと考えているなら、メモリの増設をオススメする。