エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.766
2019.08.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは3Dレンダリングベンチマークテスト「CINEBENCH R15/R20」を使い、CPUの純粋な性能をチェックしていこう。
最新のメニーコアCPUには処理が軽く、負荷のかかる時間が比較的短い「CINEBENCH R15」。「B450M Pro」と「X570 Taichi」ではシングルコアテストで約2%、マルチコアテストでは1%未満の差で、ほとんど性能に違いはでなかった。一方、「AB350M Pro4」は、シングルコア、マルチコアとも約5%低く、同じCPUを使用していながら明らかな違いがでた。
続いて、処理が重く、負荷のかかる時間の長い「CINEBENCH R20」の結果を見ていこう。「B450M Pro」と「X570 Taichi」ではシングルコアテストで1%未満、マルチコアテストでは約2%に差が広がるものの、十分許容できる範囲。ただし「AB350M Pro4」では、シングルコアテストでは約8%、マルチコアテストでも約5%と比較的大きな差がついた。自動オーバークロック機能の一部が制限される「AB350M Pro4」では、全体的にややパフォーマンスが落ち込むことは覚えておく必要がある。
続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のスコアをチェックしていこう。設定は、APIがDirectX 11、描画品質は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドットで測定を行った。
「B450M Pro」と「X570 Taichi」では、わずかに後者が上回るものの、その差は1%未満でほとんど誤差の範囲。一方、「AB350M Pro4」では、「CINEBENCH」よりは差が縮まっているものの、やはりスコアに落ち込みが見られた。
続いて「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアもチェックしていこう。設定は、APIがDirectX 12、描画品質は“高品質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドットで測定を行った。
「B450M Pro」と「X570 Taichi」の差は1%未満。一方、「AB350M Pro4」では約2%スコアが落ち込み、傾向は「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」とほぼ同じ。ここまでの結果を見る限り、「AB350M Pro4」では、シングルコア、マルチコアどちらの処理を行う場合でも若干だがボトルネックがあることがわかる。