エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.768
2019.08.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次に標準装備ファンを解説しよう。「A1 PLUS」には合計で2基の120mmファンが搭載されている。ひとつ目は電源ユニットの下、右側面のフロント寄りに当たるスペースだ。「A1」ではオプション扱いだった空きスペースには、「Sirius Loop ASL120」(型番:ASL120FAN-1PK)が標準装備になった。
両側にリング状のアドレサブルRGB LEDを搭載する「Sirius Loop ASL120」は、設置向きに関係なく美しいライティングが楽しめる。マザーボードのアドレサブルRGBピンヘッダに接続すれば、マザーボード側のユーティリティでライティングが制御可能。ASUS「Aura Sync」、ASRock「Polychrome SYNC」、GIGABYTE「RGB Fusion」、MSI「Mystic Light Sync」など、各社マザーボードのライティング機能に対応する。
カタログモデル「Sirius Loop ASL120」は、より多くの空気を押し出す、新設計の鎌形ブレードを採用。冷却ファンの中心には空気を通す穴を設けており、動作時にはベアリングが常に冷却される仕組み。耐用年数が延びるとされている |
設置状態から、内部の熱を右側面から外部へ排出させるエアフローレイアウト。ドレスアップ要素を兼ねた実用品だ |
「A1」ではオプション扱いだったリア部にも、出荷時より「Sirius Loop ASL120」が搭載されている。こちらも内部の熱を外へ放出するエアフローレイアウトを採用。特にCPUソケットに近い部分だけに、常時排出は重要な役割を果たしている。ここで冷却ファンのスペックを確認すると、回転数500~1,800rpm(PWM)、騒音値最大27dBA、風量50CFM、静圧1.67mm/H2Oで、軸受けにはスリーブベアリングが採用されている。
なおリア部は「A1 PLUS」唯一のラジエター搭載スペースとされている。水冷構成の場合は、最もオーソドックスな120サイズラジエターのオールインワン型水冷ユニットをチョイスする事になる。 |