エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.769
2019.08.25 更新
文:pepe
それではお待ちかねのベンチマークテストに入ろう。今回テストする評価機は「G-Master Hydro X570A」の基本構成よりいくつかの構成変更がある。CPUはAMD Ryzen7 3700XからAMD Ryzen 9 3900Xへ、グラフィックスカードはGeForce RTX2070 SUPERからGeForce RTX2080 SUPERへ、メモリは16GB(8GB×2枚)から32GB(16GB×2枚)へ、マザーボードはASRock「X570 Extreme4」からGIGABYTE「X570 AORUS ELITE」へ、ストレージは「Intel SSD 660p Series 512GB」からCFD PG3VNF「CSSD-M2B1TPG3VNF」へとカスタマイズされている。
「CPU-Z 1.89.1」でCPUを確認すると、12コア24スレッドを実現するAMD Ryzen 9 3900Xを搭載。マザーボードはAMD X570チップセット搭載のGIGABYTE「X570 AORUS ELITE」だ |
メモリは32GB(16GB×2枚)にアップグレード。動作クロックはDDR4-3200MHz、動作電圧は1.20V |
まずは、定番のCGレンダリングソフトである「CINEBEHCN R20/R15」を使い、12コア/24スレッドに対応するAMD Ryzen 9 3900Xの実力を確認していこう。
「CINEBENCH R20」はシングルコアが519cb、マルチコアが7105cb。「CINEBENCH R15」はシングルコアが208cb、マルチコアが3125cbという結果になった。従来AMDのメニーコアCPUはシングルコア性能の伸びが弱かったが、第3世代Ryzenではシングルコア性能も完全に克服し、圧倒的なCPU性能を発揮している。マルチスレッドに最適化されているアプリケーションはもちろん、そうでない場合も高速な処理を可能にするだろう。
今回はAMD第3世代Ryzenシリーズと、AMD X570チップセットの組み合わせによるPCI-Express4.0サポートも大きなポイント。そこで、定番の「CrystalDiskMark 6.0.2」を使い、PCI-Express4.0に対応した、「CFD PG3VNF」シリーズ「CSSD-M2B1TPG3VNF」の1GiBから32GiBまでデータサイズごとにシーケンシャルおよびランダム性能を測定した。
【1GiB】 | 【2GiB】 |
【4GiB】 | 【8GiB】 |
【16GiB】 | 【32GiB】 |
従来のPCI-Express3.0では帯域幅が32Gbpsに制限されていたため、シーケンシャル性能は3,500MB/sが上限となっていたが、PCI-Express4.0をサポートしたAMD第3世代Ryzenシリーズと、AMD X570チップセット環境下では、64Gbpsの帯域幅を利用可能になる。国内初となるPCI-Express4.0対応の「CSSD-M2B1TPG3VNF」は、その広大な帯域幅を生かし5,000MB/sの驚異的なシーケンシャル性能を発揮している。またシーケンシャルだけでなくランダム性能も向上、OSやアプリケーションの細かいデータの読み書きが高速化され日常的に体感できる部分が底上げされているのが分かる。