エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.770
2019.08.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
2枚のM.2 SSDをまとめて冷却できる大型ヒートシンク「Full Coverage M.2 Heatsink」の性能をチェックする |
チップセット部分もカバーする大型のM.2ヒートシンク「Full Coverage M.2 Heatsink」を搭載する「X570 Steel Legend」だが、最新のPCI-Express4.0 SSDの発熱を問題なく冷却することができるのだろうか。そこで今回は、CFD「PG3VNF」シリーズの2TBモデル「CSSD-M2B2TPG3VNF」を使い、その冷却性能をチェックしてみることにした。
負荷テストには「CrystalDiskMark 6.0.2」を使用し、データサイズ32GiB、テスト回数9回を3回連続で実施。その温度と転送速度の推移を「HWiNFO64」で測定している。なお測定はヒートシンクなし(下段)、ヒートシンクあり(上段)、ヒートシンクあり(下段)の3種類で行っている。
ヒートシンクなし(下段)の「CrystalDiskMark 6.0.2」スコア |
ヒートシンクあり(上段)の「CrystalDiskMark 6.0.2」スコア | ヒートシンクあり(下段)の「CrystalDiskMark 6.0.2」スコア |
まずヒートシンクなし(下段)のスコアを確認すると、テスト開始とともに一気に温度が上がり、1回目のシーケンシャル読込テストが完了するときには84℃を記録した。その後も74℃を下回ることはなく、サーマルスロットリングが発生。「CrystalDiskMark 6.0.2」のスコアも大きく落ち込んでいる。
一方、ヒートシンクありのスコアは、エアフローが良好な(下段)は最高53℃、グラフィックスカードの直下にあり、エアフロー的に不利な(上段)でも最高64℃で頭打ち。サーマルスロットリングによる速度低下もなく、シーケンシャル読込は約5,000MB/sec、書込は約4,250MB/secというPCI-Express4.0 SSDらしいパフォーマンスを発揮する。