エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.772
2019.09.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて、基板から1スロット厚のオリジナルクーラー「SPファンクーラー」を取り外し、その構造をチェックしていこう。ヒートシンク一体型の受熱ベースには、幅約9mm、厚さ約3mmのヒートパイプをダイレクトタッチ方式で実装。また冷却ファンには、実測85mm口径、インペラ数9枚のスリムファンを採用する。なお当然ながら分解をしてしまうと製品保証は受けられなくなる。もし個人で試す場合には、自己責任にて行って欲しい。
クーラーカバーはメタル製で、後方部分には通気孔となるスリットが設けられていた |
9枚のインペラを備える、実測85mm口径のスリムファンを採用 | メタル製のクーラーカバー後方には「ELSA」ロゴがデザインされていた |
クーラー中央には、GPUコアを冷却するためのヒートシンクを搭載 |
ダイレクトタッチ方式の薄型ヒートパイプは、ヒートシンクに逆S字型に埋め込まれている |
GPUを冷却する押し出し式のヒートシンク。1スロットに収めるため小型サイズだが、気になる冷却性能については、後半のテストセッションで明らかにしていく |
続いて、クーラーを取り外した基板側をチェックしていこう。カードの公称長さは213mmだが、先端部分はファンカバーでかさ増しされているため、基板の長さは実測145mmの超ショートサイズ。また電源回路は2+1フェーズのシンプルな構成で、ビデオメモリにはSK hynix製のGDDR5メモリを4枚搭載していた。
「ELSA GeForce GTX 1650 SP」では、カードサイズよりも60mm以上短い、実測145mmの超ショート基板を採用 |
メインストリーム向けらしくシンプルな構成で、表面だけでなく裏面もパーツの実装密度はそれほど高くない |
Turingアーキテクチャの「TU117」コアを採用するGeForce GTX 1650。CUDAコア数は896基で、「RTコア」や「Tensorコア」は非搭載 |
ビデオメモリは容量1GBのSK hynix製GDDR5「H5GC8H24AJRR2C」を4枚搭載 |
電源回路は2+1フェーズで、GPU用の2フェーズには3基のMOSFETを搭載 |
冷却ファンコネクタは2pin仕様だった |