エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.772
2019.09.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは、3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、DirectX 12対応テスト「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットはWQHD(2,560×1,440ドット)解像度の「Time Spy」を選択した。
もともとGeForce GTX 1650がフルHDまでをターゲットにしていることもあり、Graphics testはいずれも20fps前半。総合スコアも3,000ポイント台で、WQHD解像度の「Time Spy」はやや荷が重い印象だ。またプリセットによる違いを確認すると、ベースクロック、ブーストクロックとも引き上げられる「ハイパフォーマンス」については「初期設定」との差は2%とごくわずか。一方、「エコ」と「初期設定」では、クロック設定が変わらないにもかかわらず11%と比較的大きな差がついた。
次にAPIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」のスコアもチェックしていこう。プリセットはフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の「Fire Strike」を選択した。
WQHD解像度の「Time Spy」ではフレームレートが振るわなかった「ELSA GeForce GTX 1650 SP」だが、「Fire Strike」ではGraphics test1/2とも30fpsを超えるスコアを記録。テスト中の動画も滑らかに表示できるようになった。またプリセットの違いは「ハイパフォーマンス」と「初期設定」は約2%で変わらず。しかし、「エコ」と「初期設定」では約8%へと差が縮まっている。
続いて、実際のゲームに即したベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のスコアを確認していこう。描画品質は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットで計測を実施した。
判定はプリセットに関係なく“非常に快適”で、GeForce GTX 1650がターゲットにしているフルHD解像度なら、最高画質でも快適にゲームをプレイすることができる。またプリセットによる比較は、「ハイパフォーマンス」と「初期設定」は約2%でこれまでと同様。一方、「エコ」と「初期設定」では約15%とこれまでで最も大きな差がついた。
ゲーム系ベンチマークのラストは「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“高画質”で、解像度はこちらも1,920×1,080ドットで計測している。
RPGながら重量級のゲームで知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」。判定はいずれも“普通”で、快適とは行かないものの標準的な動作は期待できる。もし重く感じるなら、画質設定を多少調整してやるといいだろう。なおプリセットの違いは「3DMark Time Spy」とほぼ同じ傾向で、「エコ」と「初期設定」で約10%の差がついた。