エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.773
2019.09.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Apexgaming「AG-750M GOLD」(型番:AG-750M) 市場想定価格税込8,000円前後 製品情報(LittleGiant株式会社) |
COMPUTEX TAIPEI 2019におけるApexgamingブース。日本ではあまり知られていないブランドだが、幅広いカテゴリの製品を手がけている |
このほどSolytech Enterprise Corporation(本社:台湾)が展開する、ゲーミングブランド「Apexgaming」の国内向け取り扱いが開始された。日本市場への本格上陸は初めてとあって、我々にとっては耳慣れない印象のブランドながら、Solytechは台湾で30年以上の実績をもつ総合メーカー。Apexgamingもブランド設立から20年以上の豊富な経験があり、PCケースや電源ユニット、さらにゲーミングチェアに至るまで、多彩なカテゴリをラインナップに抱えている。
今回の主役となる「AG-750M GOLD」(型番:AG-750M)は、その切り込み隊長として投入された電源ユニット。グローバルでは650W/750W/850Wの3モデル構成だが、ひとまず国内向けには750Wモデルが発売されることになった。今後の展開については、市場での反響次第ということになるのかもしれない。
日本市場に本格上陸を果たしたばかり。電源ユニットのほか、スマホ用のワイヤレスチャージャーや「ApexDesk」ブランドのゲーミングデスクも発売されている |
80PLUS GOLD認証の格安シリーズ。海外では650W~850Wの3モデル展開だが、国内向けには750Wの「AG-750M GOLD」のみ取り扱いがスタートしている |
さて、それでは「AG-750M GOLD」はいったいどのような製品なのか、まずはその概要から確認しておこう。80PLUS GOLD認証を取得したフルモジュラータイプの電源ユニットで、容量は750W。驚くべきはその価格設定で、市場想定価格は税込8,000円前後と、同一クラスでは圧倒的に安い。最大の武器は、そのコストパフォーマンスの高さということになるだろう。
もちろん単に低価格なだけではなく、1次回路に高品質な日本製コンデンサを採用するなど、信頼性には十分に配慮した設計。MTBFは10万時間とされ、ミドルレンジの低価格モデルとは思えない10年間の長期保証も見逃せない要素だ。
パッケージサイズはやや大きめ。日本製コンデンサの採用など主なトピックが記載されている。10年保証を示すシールにも注目だ |
モジュラーケーブルの内訳はパッケージ背面に記載。コストパフォーマンスモデルだけに、パッケージ内部はやや簡素な印象だ |
冷却機構には、大口径の140mmスリーブベアリングファンを搭載。それでいて奥行きを160mmに抑えたショートデザインになっており、イマドキのトレンドも意識した設計だ。ただしセミファンレスには非対応で、負荷に応じて回転数が自動で調整される仕様になっている。もっとも常にファンが回転していて欲しいと考える冷却重視のユーザーにとっては、むしろ好材料と捉える向きもあるだろう。
そのほか、過電流保護(OCP)、過電圧保護(OVP)、低電圧保護(UVP)、短絡保護(SCP)、過電力保護(OPP)、過熱保護(OTP)の各種保護回路も搭載されている。