エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.774
2019.09.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
実測約45×47×4mmの受熱ベースは、ヒートスプレッダとの接触面積を高めるためフラットに研磨された「高精度銅製受熱ベース」を採用。さらに熱伝導効率を高めるため「焼結技術」を用いた、φ6mm×7本のヒートパイプを組み合わせることで、CPUの熱を素早くヒートシンク全体に拡散できるよう設計されている。
CPUクーラーの性能を最大限に発揮するためには、CPUから発生した熱を拡散する受熱ベースの構造がとても重要になる |
ニッケルメッキが施された銅製の受熱ベース。購入時は保護シールが貼り付けられているため、使用時は剥がすのを忘れずに |
Deepcoolによれば、銅製の受熱ベースは0.1mmクラスの精度で研磨されているという |
受熱ベースから伸びる7本のヒートパイプは、ヒートシンクをバランス良く貫くよう配置され、まんべんなく熱を拡散する仕組み |
受熱ベースの上部には、固定用のリテンションバーとバネネジを搭載 |
ヒートパイプには、内部の表面積を高めるため「焼結技術」(Groove-Sinter Technology)が採用されている |
標準で付属する冷却ファンは、120mmファンとネジ穴互換があるラウンドデザインの140mmファン「TF 140S」だ。9枚のインペラは、風量を増幅する効果があるという特許取得済みの「2層構造ファンブレード」を採用。また外側を厚めに、内側を薄めに設計したフレームには、静圧性能を高める効果があるという。
コネクタは4pin PWM、定格電圧は12V、定格電流は0.21A、消費電力は2.52W。回転数は400~1,400rpm、騒音値は最大34.2dBA、風量は最大90.37CFM、静圧は最大1.79mmAqで、軸受けは「Fluid Dynamic Bearing」を採用する。なお「ASSASSIN III」には、「Low-Speed Adapter」(LSP)と呼ばれるファンの回転数を抑えるためのアダプタが付属しており、静音性をさらに高めることもできる。
120mmファンとネジ穴互換があるラウンドデザインの140mmファン「TF 140S」。ファン固定用クリップは2台分しかないため、残念ながらトリプルファン構成には非対応 |
フレーム部分は、外側を厚めに、内側を薄めに設計。またインペラの先端部分には静音効果のあるという模様がデザインされていた |
ヒートシンクへのファンの固定は一般的なクリップ式で、着脱や位置の変更は簡単に行うことができる |
ファン固定用のクリップは4本(2セット)のため、残念ながらトリプルファン構成には非対応 |