エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.779
2019.09.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは定番の3Dレンダリングベンチマークテスト「CINEBENCH R15/R20」を使い、CPUコアの性能をチェックしていこう。
「Core i7-9700K」と「Core i7-9700KF」、「Core i7-9700」と「Core i7-9700F」の比較では、すべてのベンチマークで、差は1%未満に収まり誤差の範囲。グラフィックスコアと一部のビジネス向け機能の有効・無効以外に差はないようだ。
また「K」モデルと「無印」モデルを比較すると「CINEBENCH R15」が、シングルコアテストで約7%、マルチコアテストで約10%、「CINEBENCH R20」が、それぞれ約10%と約20%で、処理が重くなるにしたがって「無印」モデルの自動オーバークロック機能の効きが悪くなり、スコア差が広がっている。
次に動画のエンコード性能を測定する「HWBOT x265 Benchmark」を使い、CPUの性能を確認していこう。なお動画サイズは1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類を選択してテストを行った。
やはり「Core i7-9700K」と「Core i7-9700KF」、「Core i7-9700」と「Core i7-9700F」についてはスコアに大きな違いはでなかった。また「K」モデルと「無印」モデルを比較すると1,920×1,080ドットでは約12%、3,840×2,160ドットでは約23%に差が広がり、CPUに長時間高い負荷が掛かる処理を行う場合には、「K」モデルを選択したほうが良さそうだ。
続いてフォトレンダリング性能を計測する「V-Ray Benchmark」でも、CPUの処理性能をチェックしていこう。
負荷が掛かる時間が1分間と短いこともあり、「V-Ray Benchmark」では「無印」モデルが健闘。「K」モデルとの差は約13%で、短時間で終わる処理であればパフォーマンスの違いはあまり気にならないだろう。
次に、PCの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10のスコアを確認していこう。
これまでのベンチマークに比べて、比較的負荷の軽いテストということもあり、「K」モデルと「無印」モデルの比較では、総合スコアが約6%、最も差がついた「Productivity」でも約9%に留まる。このことから、Officeソフトや動画の視聴といった処理が中心なら「無印」モデルを選択するのもアリだろう。