エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.780
2019.10.02 更新
文:松野 将太
ASUS「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」 実勢価格62,600円前後(2019年9月現在) 製品情報(ASUSTeK) |
「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」は、オリジナルVGAクーラーを採用するRadeon RX 5700 XT搭載カードだ。クーラーには最新世代のハイエンドGPU向けに設計された「Axial-techファン」を3基搭載するおなじみの構成で、厚みは2.7スロットを占有。「ROG」シリーズのAMD製GPUを搭載するグラフィックスカードとしては、現行の最上位モデルとなる。
大型ブレード用のハブと下向きの空気圧を高めるバリアーリングを備え、より強いエアーをヒートシンクに吹き付けられる「Axial-techファン」を3基採用 |
また定格よりも動作クロックが高く設定された、いわゆるオーバークロックモデル。Gaming Mode時のベースクロックは1,770MHz(Gaming Mode)、ゲームクロックは1,905MHzで、ブースト時の最大クロックは2,010MHzと、標準で2,000MHz超えのファクトリーOCが施されているのが大きな特徴だ。リファレンスモデルとは実に100MHzほどの幅があり、さらに専用ユーティリティを活用したOCの余地も備えるなど、ハイパフォーマンスなRadeon RX 5700 XTを望む人にとって、魅力的なスペックと言えるだろう。
以前の「DirectCU」に変わり採用されるようになった「MaxContactテクノロジー」も健在。鏡面仕上げによりGPUダイとヒートスプレッダーがしっかりと接触することで、熱伝導率を高めている |
製品は「Auto-Extreme Technology」による完全自動製造で、GPUチップとVGAクーラーの接続には、ヒートスプレッダに鏡面仕上げを施して熱伝導率を高める”MaxContact“を採用するなど、従来のハイエンド製品の仕様を踏襲。先に述べた「Axial-techファン」などと合わせ、最上位製品に相応しい冷却力を提供する。もちろんVGAクーラーや、バックプレートのLED発光機能「Aura Sync」による発光カラー・パターン制御なども従来モデルに引き続き利用可能だ。
ASUSユーザーにはおなじみの「GPU Tweak II」によるプロファイルを適用したオーバークロック、モニタリングなども可能 |
ASUSおなじみの専用ユーティリティ「GPU Tweak II」によるオーバークロックやモニタリングにも対応。複数のプロファイルから1つを選択する簡易オーバークロック、スライダー操作で任意の動作クロックや電圧、メモリクロックを適用できるマニュアルOCが可能で、マニュアルOCでは最大2,099MHzまで動作クロックを引き上げられる。ユーティリティ上からセミファンレス動作の設定なども可能になるため、購入した際はインストールしておきたい。