エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.780
2019.10.02 更新
文:松野 将太
実際のゲームでのフレームレートも確認しておこう。使用するタイトルは「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」で、画質プリセットは“ウルトラ”、解像度はこれまで同様1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。マップ「Erangel」のリプレイ再生時の1分間のフレームレートを「Fraps」で計測した。
フルHD解像度では最小fpsが100以上、WQHDでは80以上と、ハイリフレッシュレート液晶でのプレイでもまったく問題のない結果が出ている。「PUBG」に限って言えば、画質設定を少し落としてフレームレートを上げているユーザーも多いと思われるが、そのような設定をすればさらに安定したフレームレートが出せるだろう。反面、4K解像度では平均fpsが60を大きく割り込んでおり、対戦型のFPSタイトルをプレイするにはやや厳しい結果となっている。
続いては、同じDirectX 11対応タイトルの「Far Cry New Dawn」を試してみよう。画質は“最高”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。ゲーム内ベンチマークモードを利用し、平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
このタイトルでは、フルHD~WQHD解像度ではフレームレートがほぼ変わらず、4K解像度でのベンチマーク結果もそれほど悪くない。平均90fps以上の高いフレームレートでプレイしたいのであればフルHDやWQHD解像度、平均60fps程度で妥協しつつ解像度を高めたいなら4K解像度と、好みに合わせて設定を変えてみるのも有効かもしれない。
より新しいCo-op協力プレイ系のタイトル「World War Z」ではどうだろうか。画質プリセットは“Ultra”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、APIはAMD GPU向けの「Vulcan」を選択。ゲーム内ベンチマークモードを使用して平均フレームレートと最小フレームレートを取得している。
ちなみに、本タイトルは最新パッチによってVulcan API利用時の「Dynamic Resolution Scale」および「FidelityFX CAS」の有効/無効化が可能となり、プリセット“Ultra”適用時の初期設定はどちらの項目も無効化されている。そのため、これらが自動的に有効化されていた以前のベンチマークテストとは結果が大きく異なっており、過去のベンチマーク記事と単純な比較ができないことに注意してほしい。
グラフに話を戻すと、軽量なタイトルだけに、4K解像度でもフレームレートが60fpsを超える優秀な結果が出ている。WQHD解像度以下では最小フレームレートでも100fpsを超えているため、ハイリフレッシュレートディスプレイを用意してのプレイもはかどるだろう。すべてのタイトルというわけにはいかないものの、こうして見ると、意外にも4K解像度でプレイ可能なタイトルがあることが分かってくる。