エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.781
2019.10.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CFD「CG3VZ」シリーズ(9月中旬発売) CSSD-S6M512CG3VZ(512GB) 市場想定売価税抜5,480円(製品情報) CSSD-S6M256CG3VZ(256GB) 市場想定売価税抜3,280円(製品情報) |
今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、CFDのエントリー・カジュアルユース向け「CG」シリーズに属する最新SATA3.0(6Gbps)SSD「CG3VZ」シリーズだ。今年3月に発売が開始された人気モデル「CG3VX」シリーズの後継で、使用するNANDフラッシュは東芝製3D TLC「BiCS」から、Micron製3D TLC「B27A」へと変更されている。
これによりランダムアクセスがやや低下しているものの、容量はそれぞれ240GB→256GB、480GB→512GB、960GB→1TBへ拡張。さらに総書込容量も70TBW→250TBW、155TBW→430TBW、253TBW→1,170TBWへと大幅に増加し、エントリーながらハイエンドに匹敵する書込耐性を備えているのが特徴だ。
NANDフラッシュには、Micron製3D TLC(B27A)を採用する | コントローラは、エントリークラスのSATA3.0(6Gbps)SSDで使用されることが多いPhison「PS3111-S11T」 |
コントローラは、先代と同じPhison「PS3111-S11T」で、データを圧縮して、書込速度と製品寿命を高める「Smart ZIP」、空き容量に応じてガーベッジコレクションの実行を調整する「Smart Data Processing」、読込性能を高速化する「Predict & Fetch」などのパフォーマンス向け機能を実装。またデータの整合性を保証する「Smart Refresh」、NANDフラッシュの寿命を大幅に向上する「静的・動的ウェアレベリング」、データの信頼性を高める「Bad Block Management」などのフラッシュマネジメント機能により、信頼性と耐久性を高めている。
今回検証する256GB、512GBの他、1TBの3モデルがラインナップする「CG3VZ」シリーズ。MTBFは200万時間に設定され、製品保証は3年間 |
容量ラインナップは256GB、512GB、1TBの3モデルで、フォームファクタは2.5インチのみ。公称転送速度は今回検証する「CSSD-S6M256CG3VZ」(256GB)がシーケンシャル読込550MB/sec、書込500MB/sec、ランダム読込64,000IOPS、書込85,000IOPS。「CSSD-S6M512CG3VZ」(512GB)がそれぞれ550MB/sec、510MB/sec、65,000IOPS、85,000IOPS。シーケンシャルアクセスはいずれもインターフェイスの限界に近い数値が謳われているが、実際にその通りのパフォーマンスが発揮できるのかは、後半のテストセッションで明らかにしていく。