エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.781
2019.10.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからはCFD「CG3VZ」シリーズの512GBモデル「CSSD-S6M512CG3VZ」を実際にPCに組み込み、そのパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用のPCには、Coffee Lake Refreshの最上位モデルCore i9-9900Kと、Intel Z390チップセットを採用するASRock「Z390 Extreme4」を組み合わせたハイエンド環境を使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 6.0.2」「HD Tune Pro 5.70」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。
「CrystalDiskInfo 8.3.0」の結果。インターフェイスはSATA3.0で、S.M.A.R.T.、NCQ、TRIMへの対応が確認できる |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、「CSSD-S6M512CG3VZ」の基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark |
まず総合ベンチマークを確認すると、シーケンシャルアクセスは読込約510MB/sec、書込約477MB/sec、ランダムアクセスも読込約305MB/sec、書込約576MB/secで良好な結果。総合スコアもSATA3.0(6Gbps)SSDのハイエンドモデルの目安になる1,000ポイントを大きく上回る1,282ポイントを獲得した。またシーケンシャルアクセスの圧縮率による影響を確認できる「Compression-Benchmark」については、ほぼフラットなグラフ。データ圧縮機能「Smart ZIP」だが、少なくともシーケンシャルアクセスについては劇的な影響はないようだ。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」の「Compression-Benchmark」と同じく、シーケンシャル読込については圧縮率による影響は見られない。ただし、シーケンシャル書込は40MB/sec弱、ランダム読込は最高で120MB/sec以上スコアがアップし、圧縮率の影響が確認できた。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方を計測することにした。