エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.782
2019.10.07 更新
文:pepe
続いて「PG-MK」の内部構成を確認していこう。CPUはAMDの第3世代Ryzen 7 3700X(8コア/16スレッド/3.6GHz/最大ブーストクロック4.4GHz/32MB/TDP65W)を搭載、カスタマイズ可能なCPUラインナップは、Ryzen 5 3600、3600Xとなっている。冷却はAMD純正CPUクーラーとなるWraith Prism with RGB LEDだ。純正CPUクーラーと聞くとおまけの様な冷却性能を想像しがちだが、冷却性能に定評のある「AMD Wraith Cooler」シリーズの最新モデルだ。のちほどベンチマークセッションで冷却性能を確認しよう。
AMDの第3世代Ryzen 7 3700Xを搭載、冷却は純正クーラーのWraith Prism with RGB LED |
標準構成のメインメモリは、メジャーチップを採用したCrucial製DDR4-2666MHz 16GB(8GB×2)を実装。容量は8GB/16GB/32GB/64GBから選択できる。
評価機にはCrucialの8GBモジュール「CT8G4DFS8266」を実装、動作クロックはDDR4-2666MHz、動作電圧は定格の1.20V |
グラフィックスカードにはTuringアーキテクチャーによって、リアルタイムレイトレーシング処理に対応する最新のGeForce RTX 2070 SUPER(GDDR6 8GB)、本評価機にはストームBTOではおなじみのINNO3D製「GEFORCE RTX 2070 SUPER TWIN X2」が搭載されている。2スロット占有のデュアルファンクーラーと基板裏面にはバックプレートを装備、出力インターフェイスはHDMI2.0b×1、DisplayPort1.4×3を搭載、補助電源コネクタは8Pin+6Pinとなっている。またセミファンレス仕様のため低負荷時はファンが停止、ノイズを抑制する機能を備える。なお、カスタマイズオプションにはMSI製のOCモデル「GeForce RTX 2070 SUPER VENTUS OC」もラインナップされている。
2スロット占有のデュアルファンクーラー、バックプレートを装備、セミファンレス仕様で低負荷時はゼロノイズを実現する |
マザーボードにはAMD第3世代Ryzenシリーズの性能を最大限に引き出すことができるように、AMD X570チップセットを採用したMSI「MPG X570 GAMING PLUS」、ASUS「TUF GAMING X570-PLUS」がラインナップされている。なお標準構成はMSI「MPG X570 GAMING PLUS」となり、最大128GBのメモリが搭載可能。またPCI-Express4.0サポート等により高い拡張性を持ち、将来的なアップグレードにも対応できる。
AMD X570チップセットを搭載したMSIのゲーミングマザーボード「MPG X570 GAMING PLUS」 |
ストレージはCドライブとしてNVMe対応のM.2 2280 SSDが採用され、容量は250GB、500GB、1TB、2TB、同様にDドライブとして250GB、500GB、1TB、2TBの3.5インチHDDをラインナップ。Cドライブの標準構成は250GBが採用され、本評価機にはSAMSUNG製MLC V-NANDを採用した容量256GBの「MZVPW256HEGL」、Dドライブの標準構成は3TB HDDだが、容量2TBのTOSHIBA「DT01ACA200」(SATA 3.0/7,200RPM)が搭載されていた。なお、SSDとHDDにRAID構築メニューは無いが、SSD2、HDD2のようにオプションでさらにストレージを追加することができる。
評価機に搭載されているSSDは、SAMSUNG製「MZVPW256HEGL-000H1」、256GBモデルでシーケンシャルリード最大3,100MB/Sec、ライト最大1,400MB/Secの性能を発揮する |
評価機は容量2TBのTOSHIBA「DT01ACA200」(SATA 3.0/7,200RPM)を搭載 |
電源ユニットは80PLUS GOLD認証を取得した750Wが標準構成となり、本評価機にはSilverStone「SST-ET750-HG」が搭載されている。140mmサイズのファンは、最小18dBAの低ノイズを実現する超静音モデルだ。
電源ユニットには最小18dBAの低ノイズを実現する750W出力の超静音モデル、SilverStone「SST-ET750-HG」を搭載 |
「PG-MK」のポイントとして忘れてはいけないのが、筐体に採用されている「NEO」のケーブルマネジメントだ。裏配線のビジュアルは両サイド強化ガラスの大きな課題になる点だが、独自のケーブルカバーで配線を目隠しすることでスッキリとまとめられている。さらに、3.5インチシャドウベイの横に約53mmの裏配線スペースを備え、ケーブル直結式の電源ユニットでありながら電源ケーブルがあふれることなく完全に収まっていた。
独自のケーブルカバー部分はハンドスクリューにより固定され、カバーを閉じることで配線を目隠しすることができる | ケーブルカバー部分の内側には収納されたケーブルが面ファスナーで上手にまとめられていた |
これは3.5インチシャドウベイをPCケース正面から取り出すレイアウトにし、かつ若干ではあるが3.5インチシャドウベイをPCケース正面から向かって左にオフセットした構造により実現したスペース。また通常のマザーボードトレイまでの裏配線スペースは約18mmとなっており、十分に確保されコンパクトな筐体設計ながらとてもよく考えられた設計になっている。
3.5インチシャドウベイの横は約53mmのスペースを確保。ケーブル直結式電源ユニットでありながらケーブルがあふれることなく収まっている |