エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.783
2019.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
次に定番のストレステストである「OCCT 5.3.5」を動作させ、あらためて最高レベルの負荷環境における挙動をチェックする。CPUとGPUの両方に強力な負荷をかける「PowerSupplyTest」を選択、フルロード時にどのような反応を示すかを見ていこう。なお、テストは先ほど同様に30分間連続で動作させている。
テスト中におけるシステムの消費電力は最大415Wで、効率面で理想的な最大出力の50%に近い負荷がかかっていた。ちなみにこれは今回の検証における最大の数値だ。
結果については、まずはグラフの波形から確認した方が話が早いだろう。「AIDA64」と同じくフラットで乱れのない波形は、極めて安定した出力を維持できていることを示している。数値は最小値でも12.000Vと定格ピタリで、定格を下回ることはなかった。一般的な電源ユニットの場合、高負荷での電圧変動が大きく定格割れを起こすことも珍しくないことを考えれば、この安定性の高さは特筆ものだ。
続いては、3Dベンチマークテスト「3DMark」を使用して、高い負荷がかかる3D描画シーンでの挙動を見ていきたい。検証にはDirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を使用し、20回ループで10分間続くテストを3周分実行。合計で約30分間動作させている。
最大消費電力は339Wで、システム全体の負荷は比較的おとなしめなレベルだ。なおテスト中における挙動は「AIDA64」実行時とよく似ており、高負荷時はほぼ12.096Vのまま、ブレのない出力を維持していた。+12Vの最小値も12.000Vと定格割れを起こすことはなく、極めて高い信頼性を示している。