エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.784
2019.10.11 更新
文:松野 将太
ADATA Technology「SC680」 「ASC680-480GU32G2-CBK」(480GBモデル)実勢価格税込10,733円(2019年10月現在) 製品情報(エイデータテクノロジージャパン株式会社) |
USB3.2 Gen.2対応により、読込530MB/sec、書込460MB/secでの高速転送が可能。外付けHDDの6倍以上高速だとしている |
「SC680」の最大のメリットは、USB3.2 Gen.2に対応することで、デスクトップPCやノートPCに内蔵されるSATA3.0のSSDに迫る速度を発揮できることだろう。最大読込は公称で530MB/sec、最大書込は460MB/secと申し分なく、内蔵ストレージとほとんど変わらない使い勝手を誇るのは嬉しいポイントだ。接続するPCのポートがUSB3.2 Gen.2に対応していない場合は速度が落ちるが、それでもHDDに比べればはるかに高速なデータ転送が可能となっている。
240GB、480GB、960GBの3容量に対しブルーとブラックの各2色、合計6種類がラインナップする |
本体サイズはW61×D86.7×H10mmで重量35gと、携帯性に優れるコンパクトタイプ。持ち運びの際もかさばることがない。容量は240GB、480GB、960GBの3モデルをラインナップするため、かなり大きなデータを持ち運ぶことも可能だ。
コンシューマーゲーム機への接続も想定されており、HDD搭載機のゲーム起動・ロード時間短縮や、タイトルの持ち運びといった活用が可能 |
また、こうした速度と容量、コンパクトさを活かす方法として提唱されているのが、コンシューマーゲーム機での利用だ。PlayStation 4(以下:PS4)などの内蔵ストレージはHDDなので、外付けSSDをフォーマットして拡張ストレージとして利用することで、ゲームの起動・ロードなどを高速化できる。PS4 Proであれば内蔵ストレージをSSDに換装して高速化するのも有効だが、通常のPS4は内部インターフェイスがSATA 2接続のため、換装するよりもUSB 3.0接続の外付けSSDを使用するほうが高速にデータを転送できる場合が多い。
外付けSSDにゲームデータを移動し、セーブデータのオンラインバックアップや「PlayStation App」と組み合わせることで、ダウンロードしたゲームの持ち運びが可能になる。自宅以外でのPS4でもすぐにゲームを始められるのが便利 |
加えて、友人宅などのPS4にゲストログインし、ゲームデータのみを入れたSSDを接続することで、ダウンロードしたゲームを自由に持ち運んでプレイするような使い方もできる。このあたりの方法は、後半のセッションで解説していこう。
「CrystalDiskInfo 8.2.0」で取得した情報。バスインターフェイスはSATA3.0 |
電源はUSBケーブル1本で動作するバスパワー駆動に対応する。なお製品保証は3年間で、実勢価格は240GBが税込7,260円、480GBが税込10,733円、960GBが税込16,784円(2019年10月現在)。