エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.784
2019.10.11 更新
文:松野 将太
「SC680」はUSB3.2 Gen.2接続時に最大速度を発揮できるが、PC側が対応していない、という場合もある。そこで、USB3.0ポートにSSDを接続した際の速度も計測してみた。Gen.2に比べれば速度は落ちるものの、HDDよりは高速な転送が可能だ。
先ほどのテストと同じく、「CrystalDiskMark 6.0.2」を使って、主にデータサイズによる性能への影響を確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、現在ソフト側で用意されている9種類すべてのプリセットを利用してテストを実施している。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
シーケンシャルの最高速度は、読込が381MB/sec、書込が最高385MB/secと、いずれもインターフェイスがボトルネックになることで、USB3.2 Gen.2接続時から30%程度の性能低下がみられる。とはいえ、これでもHDDに比べれば3倍程度の速度が出ており、十分に高速と言っていいだろう。ちなみにランダムアクセスの値もやや落ちているが、下げ幅が10~20MB程度に留まっているため、体感速度は大きく変わらないと思われる。
「ATTO Disk Benchmark 4.00」でも、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
「ATTO Disk Benchmark 4.00」 |
最高値は読込が379MB/sec、書込が377MB/secと、こちらも「CrystalDiskMark 6.0.2」の結果をほとんどなぞる値だ。計測結果が安定し始めるのはデータサイズ128KB以降で、小さなデータサイズでも安定性が高いのは変わらず。USB3.0接続時も外付けSSDとしての性能は悪くないため、現在は対応機器を持っていないユーザーでも、将来的にUSB3.2 Gen.2対応機器が増えることを見越して購入するのはアリだろう。