エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.785
2019.10.15 更新
文:松野 将太
ESSENCORE「KLEVV BOLT X」 「KD4AGU880-32A160T」(DDR4-3200 16GBモデル) 実勢価格12,100円前後(2019年10月現在) 製品情報(ESSENCORE) |
国内では今年の1月から販売されている「KLEVV BOLT X」。「KLEVV」は、ESSENCOREが展開するSSDやメモリモジュールのシリーズ名(読みは“クレーヴ”または“クレヴ”)で、「BOLT X」というモデル名は、従来製品の「BOLT」をアップグレードしたものとなる。製品のキャッチコピーである“Fast Like A Bolt”(稲妻のように速い)からも分かるように、ゲーミング市場を意識したメモリだ。
公式ホームページから。従来製品の「BOLT」をアップグレードしたことで、性能の向上をうたう。日本語の翻訳が若干怪しいのはご愛敬だ |
動作クロックはDDR4-2666、DDR4-3200の2モデルをラインナップし、4GB、8GB、16GBのモジュールを単体で提供する。なおESSENCOREによると、今月末には2枚セットの「KD48GU880-32A160U」(8GBx2)および「KD4AGU880-32A160U」(16GBx2)の販売も予定されているそうだ。
アルミ製ヒートスプレッダは直線のラインパターンが入ったゲーミングらしいデザインだが、悪目立ちしないシンプルさが特徴 |
メモリにはアルミニウム製のヒートスプレッダが装着されており、LEDライティングなどには対応しない。本体のデザインに大きな主張はなく、どちらかと言えばゲーミング向けのマザーボードに溶け込むようなカラーを採用しているなど、全体的にシンプルな印象。トレンドに逆行するようではあるが、この素朴さが逆に好ましい、というユーザーも少なくないだろう。
当然ながら、いまどきのオーバークロックメモリらしくXMP 2.0のプロファイルも用意されている |
ちなみに、検証では複数のモジュールを組み合わせて使ってみたが、インテル環境・AMD環境ともに問題なくデュアルチャネル動作が可能だった。押さえるべきところはしっかり押さえており、派手さはないが扱いやすいタイプの製品と言える。