エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.786
2019.10.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Cooler Master「MasterLiquid ML240P Mirage」(型番:MLY-D24M-A20PA-R1) 市場想定価格税抜17,480円(9月13日発売) 製品情報(Cooler Master) |
今回のエルミタ的撮って出しレビューで取り上げるのは、240mmサイズのラジエターを採用するCooler Masterの新作オールインワン水冷ユニット「MasterLiquid ML240P Mirage」だ。COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせて披露された製品で、「ミラージュポンプデザイン」と呼ばれる透明カバーを備えたポンプ一体型ウォーターブロックを採用しているのが最大の特徴。内部で高速回転するインペラの動きを確認でき、見た目に楽しいだけでなくポンプユニットが正常に動作しているのかもひと目で把握できるようになった。
COMPUTEX TAIPEI 2019で初披露された「MasterLiquid ML240P Mirage」。今回送られていたサンプルと見比べてみたが違いは見つけられず、ほぼ完成品に近い状態のものが展示されていたようだ |
さらにウォーターブロックと冷却ファンには、アドレサブルRGB LEDが内蔵され、マザーボードメーカー各社のユーティリティと連携すれば、システム全体で統合したライティングが可能。また専用コントローラ「ARGB2 LED CONTROLLER」も付属しており、コントローラ上のボタンやCooler Master謹製ユーティリティ「MasterPlus+」を使えば、LEDピンヘッダのないマザーボードでも鮮やかなイルミネーションを楽しめる。
透明カバーを備えたポンプ一体型ウォーターブロック。全高は41.7mmとされ、ポンプユニット内蔵モデルではかなりコンパクト |
もちろんオールインワン水冷ユニットの本分である冷却性能や、静音性の追求も抜かりはない。ウォーターブロックには、独自設計によって水流の圧力を高めた「高性能インペラ」や、冷却液との接触面積を拡大し、CPUの熱を効率的に移動する「マイクロチャネルコールドプレート」、静音動作を維持しながら動作電流を最小限に抑える「サイレントドライバー搭載3フェーズモーター」などを採用。さらに水流抵抗を抑えた「カスタムデザインラジエター」によって、流量の低下を抑えつつ放熱を効率化しているという。
CPUのヒートスプレッダと密着するよう凸型にデザインされた「マイクロチャネルコールドプレート」 | ソリッドなスクエアデザインのラジエターを採用 |
なお対応プラットフォームは、Intel LGA2066/LGA2011-v3/LGA2011/LGA115x/LGA1366/LGA775、AMD Socket TR4/AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2/FM2+/FM2/FM1で、現行のコンシューマ向けプラットフォームはほぼすべて網羅されている。
パープルとブラックを基調にしたパッケージ。側面には詳細なスペック表が記載されていた |